ふるさと納税で大ヒット!不況直撃の工場を救った「ままごとキッチン」
お客さんの言葉が一番の活力に
「ちょっと待っててくださいね」と、川崎さんが奥の部屋からおもむろに持ってきたのは、ふるさと納税をきっかけにままごとキッチンを受け取った方からの感謝のお手紙です。
「サンタさんからのプレゼントだと話して娘にプレゼントしました。私(母親)の小さな頃にもこんなすばらしいおままごとセットで遊びたかったなあと羨ましく思います」というお手紙とともに、ままごとキッチンで遊ぶお子さんのお写真も同封されていました。
ブログで商品を紹介をしてくれる購入者の方もいらっしゃるそうで、「こういうお手紙やあたたかい言葉をいただけるので、お客さんには感謝しています。頑丈に作っているので、いずれ親から子へと引き継いで遊んでもらえたら一番いいですね」と川崎さん。
購入される方は首都圏の方が多いんだとか。やはりお子さんへのプレゼントに贈る方が多いのかと思いきや、意外にも部屋のインテリアやディスプレイに使う人もいるそうです。
「リビングに飾ってママ友に自慢するんです」という方や、「本の収納に使っている」という方もいるようです。確かに、上質な木製家具とひけを取らないほど、丁寧に上品につくられたままごとキッチンは、お部屋にあるだけで優しい雰囲気を感じられそうです!
年末に控えるクリスマスを前に、既に目一杯の注文を抱える川崎建具店。工場のカレンダーには、毎日納品した台数が記入されていました。「すべて手作りなうえ、1台しかない機械を父の作業と交代しながら使っているので、毎日5〜6台作るのが限界ですね」。
ふるさと納税では、今年のクリスマスイブまでに到着する納品数が残りわずかとのこと。お子さんへのプレゼントをお考えの方は、早めのお申込みをした方が良さそうです。
ふるさと納税をきっかけに、新しい販路開拓ができた川崎建具店の今後の目標は「新しい工場をたてること」だそう。ご自宅と併設された今の工場も、まるでジブリに出てきそうな趣ある素敵な工場なのに…と思ってしまいましたが、これをきっかけに小林市発の木製玩具が日本中に広まる日を期待しています。