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海外でワイナリー巡りの旅、おすすめは世界屈指のワイン王国・カナダ

小林繭
小林繭
2018/04/24

ワイン好きなら一度は体験してみたいと願うのが「ワイナリー巡りの旅」ではないでしょうか。もちろん、言うまでもなく海外で。

よくある見学も兼ねたオプショナルツアー的なものではなく、ずばりワイナリーそのものを訪ねることを目的とした旅です。

ワイナリーからワイナリーへ移動し、食事はもちろん泊まるのもワイナリー。これぞ大人の特権を駆使した“大人のための旅”の決定版です。今回は、遠く北米まで足を伸ばし、雄大な自然に囲まれた国・カナダで楽しむワイナリー巡りの旅をご紹介します。

大地の育む芳醇な味わい。カナダで楽しむ「ワイナリー巡り」のススメ

世界的にカリフォルニアワインが爆発的な人気となり価格が沸騰して久しい昨今、日本から気軽に行けるワイナリー巡りの旅先としておすすめしたいのがカナダです。

カナダはアメリカ同様、とてつもなく広く大きな国ですが、西側であれば日本からも近く英語圏でもあり、かつ治安も安全。ひたすらワインを味わい尽くす、酔っ払いの旅の目的地としてはぴったりです。

バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州は、カナダで最もワイン生産が盛んな州のひとつ。よくカナダはワイン作りには緯度が高すぎるのではないか?という疑問を耳にしますが、緯度的にはワイン産地として北限に近いのは事実ですが育成期間の気候は思いのほか温暖で、かつ高緯度にあることから日照時間が長くブドウが熟すのにじゅうぶんな条件が揃っているのです。

世界的に気候変動が起きている今、カナダにワイン造りのために移住してくる醸造家も珍しくありません。つまり、日本ではあまり知られていませんが、実はとてもワイン造りに適した場所なんですね。

また、砂漠地帯や渓谷、さらには島など産地の地理的条件がバラエティに富むのも面白く、当然そこで造られるワインも多種多様になります。

「テロワール(土地特有の個性)」を楽しめるのもカナダワインの特徴で、多様な品種とスタイルのワインを楽しみたいと多くの観光客がワイナリー巡りにやってくる地なのです。


湖と渓谷に抱かれたオカナガンの美しい風景。周辺に個性的なワイナリーが密集している

ブリティッシュコロンビア最大の産地として知られるオカナガン渓谷や、隣接するシミルカミーン渓谷にはたくさんの個性あふれるワイナリーが点在します。

大規模なワイナリーから家族経営のごく小さなワイナリーまでタイプは様々ですが、数にすると200余にものぼり、さしずめワイナリーの密集地帯といったところ。

ほとんどのワイナリーがショップやカフェ&レストランを併設しているので、何箇所ものワイナリーをめぐってワインの試飲やショッピングを楽しむのが基本のスタイルで、なかには試飲は無料というワイナリーも珍しくありません(何杯目までは無料、すべて有料とシステムはワイナリーによって異なります)。

ワイナリーでのテイスティング

宿泊施設を併設しているワイナリーも多く、こぢんまりとしたオーベルジュタイプの宿から、大きなプールやスパも楽しめる本格的リゾート型のワイナリーまでバラエティに富みます。

オカナガン湖を中心に大自然あふれるこのエリアはカナダでも屈指のリゾートエリアなので、何もせずとも美しい渓谷の景色に囲まれリゾート気分も高まるというもの。

ぶどう畑を望むプールサイドでのんびりくつろぎたいワイナリーの宿泊施設

ここには、ワインを満喫する優雅な休日のためのすべてが用意されているというわけです。滞在期間や好み、予算など旅のスタイルによっていかようにも選べるので、自由にワイナリー旅をデザインすることは、まさに大人の贅沢

砂漠のリゾートステイが楽しめる「インカミップ・セラーズ」

よりどりみどりのワイナリーからユニークなところをいくつか紹介すると、アメリカとの国境近くに位置する「インカミップ・セラーズ」は赤茶色のむき出しの岩山が続く半砂漠地帯の風景の中に現れる砂漠のリゾートです。

「インカミップ・セラーズ」のワインショップ

北米初の先住民経営のワイナリー”として注目されていますが、ワインのクオリティのほうもお墨付き。敷地内にはティピが置かれ、各所でインディアン(ネイティブ・アメリカン)の装飾が目にとまります。

インディアンたちの生活や文化について学べるカルチャーセンターも併設されているので、ワイン蔵の見学とともにインディアン文化にも触れられるとして人気。せっかくカナダまで足をのばすのだからワイン+αでカナダらしいことを体験したいという人は面白い滞在ができると思います。

また、ここ数年すっかりメジャーな存在となったオーガニックワインですが、カナダでもオーガニックワインをあれこれ試すことができます。

人気の「サマーヒル・ピラミッド・ワイナリー」はカナダ公認認定を受けるオーガニックワイナリー。日本語の対応サービスもあるので英語がダメという人でも安心してワインを楽しめます。

「ウォーキング・ホース・ワイナリー」は、ワイン造りに使うぶどうの品種や味を確かめながら学ぶことができる

家族経営でワイン造りを行うようなごぢんまりとしたワイナリーがお好みというなら、自然の中に溶け込むような空間にたった2組のみ宿泊できる「ウォーキング・ホース・ワイナリー」はいかがでしょう。

こちらはリゾートホテルではなくセンスのよいB&B。オーガニックでワイン造りを行うワイナリーで、ハンドピッキングで作られたアイスワンは絶品です。

ワイン造りや土地の自然の話などオーナー夫妻の話もとても興味深く、ホスピタリティあふれる小さな宿で受けるもてなしは旅の忘れがたい思い出となるはず。

他にもランチを持ち込んでぶどう畑でピクニックができる「ソーンヘブン・エステート・ワイナリー」や、海外でも評価が高いにもかかわらず生産される数量が限定されている「ル・ヴェーパン」、日系人カナザワさんが醸造を手がける「カナザワ・ワインズ」などのそれぞれに個性豊かなブティックワイナリーが揃い、これぞワイナリー巡りの醍醐味のひとつ“発掘する楽しみに没頭できるわけです。

ブティックワイナリー「ル・ヴェーパン」のワイン

わざわざ足を運んで、その場所まで行かなければ絶対に出会うことのない素晴らしいワインとの出会いは、ほかの旅では味わえない特別な体験であり、味覚の探検でもあります。

ワイナリーで供される、盛り付けも美しいハイエンドな一皿を求めて

新鮮な野菜やフルーツ、海の幸と山の幸にも恵まれるカナダ食への関心と同時に環境や健康への関心も高い国なので、各ワイナリーでいただく食事は味もワインとのマリアージュもかなりのレベルです。

地元の新鮮な野菜やオーガニック食材を使ったハイエンドな料理は本当に素晴らく、そのレベルの高さに驚かされます。

またワインと相性のよいチーズ造りに力を入れるチーズファームや高品質のはちみつを造るハニーファームなど、ワイン以外にも寄り道スポットには事欠きません。

ワインと一緒にいただきたい手作りのチーズ

もちろん、四季を通して自然の豊かさは言うまでもなく、宿泊先や移動途中の景色を眺めているだけで最高にリラックスできます。ときに鹿やワシなど野生動物たちと出くわすこともあり、カナダという国の魅力をたくさん発見するのではないでしょうか。

大自然の中では、嬉しい出逢いも

ちなみに、今回ご紹介したオカナガン渓谷バンクーバーから車で約4時間飛行機では40分の距離。

遠くまで足を伸ばす時間がないという人は、バンクーバーから車で1時間ほど内陸へ入ったフレーザー渓谷にもワイナリーがあるのでそちらを目指してもいいと思います。

近年は数々の賞を受賞するワイナリーも増え、バンクーバーから気軽に行ける観光地として人気が高まりつつあるエリアです。

今までワイナリー巡りを旅のオプションとして考えていた人は、ぜひメイントピックとして考えなおしてみることをおすすめします。

きっと新たな旅の楽しさに開眼するはず。自然とワインを愛でにカナダを旅する価値は大いにアリです、一期一会のワインを求めて、ぜひワイナリー巡りの旅に出かけてみませんか?

BC州観光局公式Webサイト

  • image by:小林繭
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
小林繭

東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。沖縄、ハワイ、島、旅モノやロハスネタを発信中。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。

海外でワイナリー巡りの旅、おすすめは世界屈指のワイン王国・カナダ
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