そうだ夜空を見上げよう。美しい「星空」で観光客誘致がじわじわ人気
では、実際に「宙ツーリズム」に関連した取り組みはどんなことが行われているのか、「宙」をPRしている自治体などの独自の取り組みを紹介します。
なぜ鳥取が「星取県」に?
西日本の日本海側に位置する「鳥取県」は、2017年5月に観光キャンペーンで「星取県」に改名しました。2月までは松葉ガニの産地PR「蟹取県」のキャンペーンを行っていましたが、シーズンが終わり、次は日本一星がきれいに見える県として、「星取県」に改名したそうです。
その理由は、どの市町村からも天の川が見え、流星群の時期でなくても流れ星が見えやすいことや、環境省が1988年度から2012年度まで実施してきた『星の見えやすさ調査(全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク))』で何度も日本一に輝いた実績からとのこと。
なぜ星がよく見えるのかというと、年間の降雨量が多く、雨で空気中のほこりなどが洗い流され、空気が澄んでいるためとされています。また、日本一人口が少ない県(2018年5月時点)であり、大きな文化施設や建物自体がすくなく、大都市よりも開発が進んでいない場所が多いのも理由の一つだと考えられます。
星取県ってなに?鳥取県HP
http://www.pref.tottori.lg.jp/266985.htm
Instagram #星取県の写真
ちょっと夜出かけただけでこの星空!
Twitter #星取県の写真
鳥取県の非公式キャラクター「とっとりなしお」も星空をPR
「月明かり」ならぬ、「星明かり」に浮かぶ大山。
この日の宙(そら)はヤバかった。
星取県、バンザイ。#星取県#大山と書いてダイセンと読みます#星明かり pic.twitter.com/EVKphdJsmB— 柄木孝志 TAKASHI KARAKI (@karakky0918) 2018年3月1日
「ギャラクシートトロ」
鳥取に行けば、星空の渦に飲み込まれます🙄#鳥取県 #星取県 #宇宙 #星景 #トトロの森 #露光間ズーム #PENTAX #空を紫にする会 #東京カメラ部 pic.twitter.com/FS5VOC8NoC— Yu@365March (@365March) 2018年6月10日
鳥取県の名峰「大山」で撮影した星空の写真をSNSでアップする人も多いようです!
鳥取県の観光名所である「鳥取砂丘」「大山」「三朝温泉」や、鳥取市にある天文台「鳥取市さじアストロパーク」など鳥取県全域で様々な星取イベントが開催されています。
星取県公式WEBサイト
https://www.hoshitori.com/
鳥取県WEBサイト 星取県で星を見よう(体験ツアー)
http://www.pref.tottori.lg.jp/267156.htm
このほかにも、「星空スポットマップ」というアプリも配信中のようです。おすすめの星空スポットを投稿したり、観光客が県内の星空スポットを手軽に調べたりできるスマートフォン用の星空マップアプリとのこと。
鳥取県WEBサイト 星空スポットマップアプリ
http://www.pref.tottori.lg.jp/269109.htm
鳥取県と言えば砂丘のイメージが強いですが、こうやって積極的に観光資源をアピールすることで県外からの注目が高まっているそうです。
さてこの鳥取県以外にも「そら」アピールに積極的な自治体があります。それが長野県。鳥取が星取県なら、「長野県は宇宙県」を合言葉に活動を推進しているのだとか。いったいどういうことでしょう?
日本の中で特に「宇宙」とかかわりの深い「宇宙県」長野県をご紹介!