一度は見てみたい。メキシコのカラフルな町「グアナファト」の絶景
グアナファトの路地を歩く
もともと観光客が多いグアナファトですが、国際セルバンテス祭の期間中は、さらに人があふれます。
町の中心にある、メイン会場の「フアレス劇場」にも、セルバンテス祭の大きな垂れ幕がかかっていました。
しかし、混み合う中心部をそれて一歩横道に入ると、意外とのんびりしています。
まずは、歴史ある世界遺産の町を、ゆっくりと散歩してみましょう。
グアナファトの町には、狭い路地と、小さな広場が無数にあります。
この路地は「くちづけの小道」という、人気の観光スポット。メキシコ版ロミオとジュリエットの伝説がある場所として有名です。
昔、両親に認められない秘密の恋をしていた娘と息子が、ここに隣同士で住んでいました。二人は家族の目を盗み、バルコニーから夜ごと身を乗り出して、くちづけを交わしたそうです。
しかし、その姿が娘の父親に見つかり、怒った父親により娘は命を絶たれたと伝えられています。
そんな伝説が残るこの狭い路地では、カップル達が実際にくちづけを交わしながら写真を撮るのが定番になっています。
入り組んだ路地を抜けると、スペインの有名な小説の主人公、ドン・キホーテとお供のサンチョ・パンサの像がありました。
国際セルバンテス祭の起源は20世紀中頃、小説「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスの作品が、グアナファトで上演されていたことにさかのぼります。
だから、メキシコのお祭りに、スペイン人であるセルバンテスの名前がついているんですね。
ふと目を上げると、町の中心を覆うように、山の斜面に広がる家々が見えました。
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