一度は見てみたい。メキシコのカラフルな町「グアナファト」の絶景
歴史ある劇場で現代演劇を楽しむ
では、いよいよメインイベントに向かいましょう。
訪れたのは、石造りの外観が重厚な「プリンシパル劇場」。18世紀に建てられた、グアナファトで最も古い劇場です。中は広く、リニューアルされていて、きれいでした。
舞台の上には、スペイン語字幕を流すための電光掲示板があります。
今回私が見たのは、デンマークの劇団とイギリスの楽団がコラボした、シェイクスピア原作の「ハムレット」。
俳優を宙吊りにするワイヤーや映像などを駆使した現代的な演出が、かなり刺激的で面白い作品でした。
スペイン語や英語がわからなくても、シェイクスピアなどの古典作品であれば、あらかじめネットであらすじを確認しておけばじゅうぶん楽しめますよ。
外では野外無料ライブも。グアナファトの夜は終わらない
劇場を出ると、外はすっかり暗くなっていました。
歩いていると突然、折り鶴で作られた大きな日の丸を発見!
この年(2014年)の招待国が日本だったので、和太鼓や文楽など伝統文化の公演や、北野武監督の映画上映などがあったそうです。日程が合えば、ぜひ見てみたかった……。
時間はもう夜9時を回っていましたが、どこからともなく、音楽が聞こえてきます。
ぞろぞろと続く人の流れについて行ってみると……。
野外ステージで、アフリカ音楽ライブの真っ最中でした!
国際セルバンテス祭の期間中は、このように無料ライブや、映画上映などが毎日行われています。
ライブ後、客席の向こう側に見えた、夜のグアナファトの景色が印象的でした。
私は今回、メキシコシティからの日帰り参加でしたが、次は絶対、数日滞在したい!と思いました。町がきれいなのはもちろん、至るところにカフェやレストランがあり、意外とのんびり過ごせます。
国際セルバンテス祭は、チケットを持っていなくても、歩いているだけで芸術に触れられる、すべての人に開かれたお祭りです。
2018年のテーマはインドですから、メキシコにいながら、インド文化を堪能できるチャンス。今年の期間は、10月11日~28日です。公演チケットはもちろん、ホテルなどもすぐいっぱいになるので、早めの予約をおすすめします。
10月のメキシコは乾季で過ごしやすく、旅行のベストシーズンです。メキシコ旅行の際には、ぜひグアナファトにも立ち寄ってみてくださいね。
- 国際セルバンテス祭
- メキシコ・グアナファト
- 首都メキシコシティより飛行機で2時間、バスでは4時間半
- 2018年10月11日~28日
- 国際セルバンテス芸術祭公式サイト
- image by:Shutterstock.com
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