公園の可能性を探る社会実験。神戸に手作りの青空図書館を作ったら…
さらに幅広いセクターを巻き込んで
第二回目の社会実験は、公園活用の可能性をさらに一歩進めていくために10月から11月の期間で行われます。アウトドアライブラリーを今回も開催するほか、今回はいくつか新しいチャレンジをしていきます。
ファーマーズマーケットを6週連続で開催
前回土日の2日間開催したファーマーズマーケットは、遠方からの来場者が多数を占めていたのだそう。
継続していくためには、地元の市民が継続的に利用したり、地元の飲食店オーナーが仕入れに活用してくれることが大切だと考え、その可能性を確認するため、より日常的な6週連続開催という企画になりました。
週末の朝、犬の散歩やランニングの途中で立ち寄り、顔見知りの農家さんとの会話を楽しみながら新鮮な果物や野菜を買いこむ。
そんなファーマーズマーケット文化を発信し、都市部と農村部が近接している神戸ならではのチャレンジとして、「消費者が生産者をサポートしていく」という考えを広めていくことを目指すそうです。
ファーマーズマーケットは10月3日から先週11月7日まで6週間連続で開催され、生産者の考えや夢を顔を合わせて聞くための場として「トークテーブル」を開設するほか、食や農に関してのトークセッションなどを行う「食育イベント」も開催しました。
企業や非営利団体等が様々なプログラムを実施
今回から、神戸市民が非営利で運営している市民大学による学びの場、詩の朗読会やDIYワークショップ、太極拳やヨガ、スケッチや公園ピクニックなど、だれでも気軽に参加できる小さなプログラムを多数開催する予定です。
「公園を利用するには全ての開催内容を決定してから使用許可を申請しなければならず、多大な時間コストがかかるため、小規模なプログラムを企画する人にはハードルが高すぎました。
将来の公園利用を考えると、管理者である行政に変わって、小さなプログラムをコーディネイトすることが求められます。このため、今回の社会実験では小規模なプログラムのコーディネイトを実行委員会が担うことを認めてもらって使用認可を受けています」と村上さん。
将来の公園活用のコーディネイト機能を試してみることを目指して、幅広いセクターの人たちがこの社会実験に関わり、楽しみながら市民が交流できる機会をつくります。
プログラム情報を一元化したwebサイトを開設
公園が雑多なイベントがつめこまれた会場となるのではなくて、公園の価値を高めるためのコーディネイトをしていくという目的から、公園で開催されるプログラム情報を集めたwebサイトが開設されました。
これによって公園で開催される各種イベントの広報媒体になるだけでなく、公園の広報が一元化されることで情報が得やすくなり、より市民が足を運ぶきっかけをつくってくれることでしょう。