湯布院と由布院の違いは?表記の違いに注意したい日本の地名
ススキノ、薄野、すすきの……違いって?
筆者の手元には『記者ハンドブック』(共同通信社)という、文字の表記の問題を扱った書籍があります。その中には「紛らわしい地名」というコーナーがあり、異なる表記を持つ地名の使い分けが解説されています。
都道府県別に紛らわしい地名が列挙されており、その中には北海道札幌市の歓楽街、ススキノと薄野、すすきのの違いについても情報が掲載されています。
ススキノ、薄野、あるいはすすきのに関する最大の驚きは、まず行政上の地名として「Susukino」という場所は存在していないのだとか。
<全国的に有名な歓楽街ススキノ。けれども不思議なことに、どの札幌地図を捜しても、正式な地名としては、お目にかかりません>(社団法人すすきの観光協会のホームページより引用)
もちろん、駅名や味わい深い外観が魅力の交番名には「Susukino」の読みが使われていますが、住所としては存在しないのですね。
では、どのようにこの地名を使い分ければいいのでしょうか。上述の『記者ハンドブック』によれば、
- ススキノ…歓楽街の呼び名
- 薄野…地域の総称、薄野交番の名前
- すすきの…駅名
といったかたちで、少なくとも使い分けはあるみたいですね。
さらに歓楽街を意味する場合、「札幌・ススキノ」と札幌も一緒に書くと言います。このあたりの表記も、SNSなどでつづるときは参考にしてみるといいかもしれませんね。
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