空港からラテアートまで。坂本龍馬の足跡を1日で歩く、長崎の旅
龍馬も観た風景?風頭公園にある坂本龍馬の像へ
「亀山社中記念館」から更に「龍馬通り」を登ると「風頭公園」内にある「坂本龍馬の銅像」へと続く道案内があります。
「風頭公園」は地元民が凧揚げ(長崎弁ではハタ揚げ)や、長崎を見渡せる絶景ポイントとして馴染み深い場所です。「風頭公園」の展望台には腕組みをして長崎の港を見つめる龍馬像と司馬遼太郎の「竜馬がゆく」のフレーズが刻まれた石碑が建立されています。
龍馬も風が舞う「風頭山」へ登り銅像と同じように港を見つめ「世界で勝負する」と、日本と自分の将来の展望を考えたのではないでしょうか。石碑にある「長崎はわしの希望じゃ」というフレーズを読み返し、志半ばで暗殺された坂本龍馬の無念さを思うと切なくなってしまいます。
- 龍馬の足跡旅データ:風頭公園(かざがしらこうえん)
- 長崎市風頭町伊良林3丁目
- JR長崎駅前から長崎バス風頭山行きで25分。風頭山バス停下車
龍馬散策の後は長崎で味わえる龍馬グルメを堪能
龍馬も飲んだ?龍馬ラテアートが飲める店
「風頭公園」からは長崎バス停の「風頭山」より長崎市内に舞い戻りましょう。JR長崎駅の横にある複合商業施設「出島ワーフ」へ向かいコーヒーブレイク。「出島ワーフ」は海風を感じられる長崎港に面した場所にあり、鎖国時代に数少ない海外との窓口だった「出島」まで徒歩1分の場所にあります。
「出島ワーフ」で営業をしている「Attic(アティック)」では、カプチーノの注文時に「龍馬ラテアート」を依頼すると、凛々しい坂本龍馬が浮かぶラテアート仕様に!「ラテがわしの顔じゃ」なのです。
坂本龍馬は三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎からグラバーを紹介され交流を深めますが、初めての出会いは現在のグラバー園にあるグラバー宅だったそうで、龍馬はグラバーと一緒にコーヒーを飲んだかもしれません。
ちなみにグラバー園内には坂本龍馬の原寸大パネルが設置されているので、龍馬と肩を並べて身体の大きさを体感して記念写真を取ってみてはどうでしょうか?
「Attic(アティック)」ではコーヒーマスターズ日本一位が所属しており、龍馬以外に弥太郎ラテアートも対応可能。お好きなラテアートを注文して味でも目でも楽しんでください。
自分の顔がラテアートなり観光名物になっているなんて。龍馬も驚いているかも知れません。さー少し休憩を挟んだところで長崎の夜の街に繰り出しましょう!
- 龍馬の足跡旅データ:Attic(出島ワーフ内2店舗営業中)
- 長崎市出島町1-1 長崎出島ワーフ1F美術館側
- 出島電停より徒歩2分
- 11:00~23:00(金・土23:30)
- 営業日:無休(年末年始以外)
- http://attic-coffee.com/
龍馬談義に花が咲く、風雲児焼き鳥竜馬
長崎の中心地、路面電車の西浜町駅の眼の前にある「風雲児焼き鳥竜馬」へ。名前からも分かるように龍馬グッズに囲まれ焼鳥とおでんを扱う居酒屋です。
龍馬の誕生日で命日でもある11月15日にちなんで、毎月11日から21日までは「竜馬ウイーク」を開催。焼酎竜馬が安くキープできます。また「竜馬セット」などの龍馬にちなんだセットメニューもあり、集う龍馬ファンと語り合ってみるのはどうでしょうか。
- 龍馬の足跡旅データ:風雲児焼とり 竜馬
- 長崎市銅座町2-21
- 西浜町電停より徒歩2分
- 17:00~24:00
- 定休日:不定休
- http://attic-coffee.com/
丸山芸者で大はしゃぎ?はめ絵で気分は龍馬の同士
最後の締めは長崎イチの歓楽街丸山へ。丸山は日本三大遊郭に数えられていた花街。坂本龍馬は長崎滞在中に丸山芸者をあげて豪遊したと言われています。そんな坂本龍馬と縁のある丸山にある「丸山公園」には「龍馬の三種の神器」と言われる、懐中時計・ピストル・ブーツが揃った龍馬像が建立されています。
「風頭公園」の龍馬像は腕組みをして日本の未来を見つめるような眼差しですが、「丸山公園」の龍馬像は「花街丸山の風を浴びて闊歩する姿」をイメージし製作したそうです。
日常の疲れを癒やしに丸山へ向かう坂本龍馬。世の中を変えようとした男「龍馬」は昼も夜も勇ましい勝負師の顔つきをしています。出来る男は仕事も遊びもいつも真剣なのです。
また丸山公園の横にある居酒屋「かたろう」は、営業時間になると坂本龍馬の顔出しパネルがお披露目。「かたろう」で食事を楽しんだ締めに龍馬の同志としてパチリ一枚、記念写真を取って長崎龍馬の足跡旅を締めくくってみてはどうでしょうか?
- 居酒屋「かたろう」
- 長崎市寄合町2-4
- 月~土、祝日、祝前日: 17:00~翌0:00
- 定休日:日曜日
坂本龍馬と長崎。鎖国時代を通じて海外との交流が多かった長崎は、鎖国が解かれた後も当時の日本のどの街より最先端の場所であったのは言うまでもありません。
そんな長崎を訪れた龍馬は開放的で海外との交易盛んな土地柄を目の当たりにして、自分の人生を掛けて世界に打って出る足がかりに、ここ長崎でひと勝負してみようと海を見つめ心に誓ったのではないでしょうか。
志半ばで無くなってしまった龍馬。しかし長崎には今でも縁のある場所が観光スポットとして観光客が足を運び、現代人が坂本龍馬について語り合える場所が長崎の街には点在しています。
龍馬は世界でひと勝負は出来ませんでしたが、多くの日本人の心に焼き付いて離れない彼の姿勢や考えは、成功したと言ってもよいのではないでしょうか。人の記憶にいつまでも残り続けることは、容易いことではありません。
もしも龍馬が現代の日本人を見て自分自身が今でも愛されていると知ったら、泣いて喜ぶことでしょう。アナタも長崎の街にある坂本龍馬と縁の場所を訪れてみて下さい。アナタだけの新しい龍馬の発見があるかも知れませんよ。
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