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恋に落ちる本屋さん。入場料1500円の「文喫」で運命の一冊探し

岡田すみえ
岡田すみえ
2019/01/21

本と出会って、恋に落ちる。新しい本屋さんのかたち

2018年6月に惜しまれつつ閉店した青山ブックセンター六本木店跡地に、同年12月11日、「文喫」という書店がオープンしました。

通りすがりでも、ちょっと中が気になる「文喫」のエントランス

「文喫」という店名を聞くと、なんだか昭和の香り漂う純喫茶をイメージしてしまいますが、こちらの書店は入場料を支払って入る、新しい試みの書店になります。ちなみに入場料を払うと時間無制限(営業時間内)で、コーヒーと煎茶はおかわり自由で楽しめます。

読書の楽しみを体験できる書籍3万冊が、読者との出会いを待っている

ネットで気軽に本が手に入る昨今、本屋で本を最後に買ったのはいつだか覚えていますか?

「文喫」は、本を買うことが日常から“非日常”の行動へと変わりつつあるなか、「読書の楽しみや、本のある空間で過ごす時間を体験しにいく場所」「本をじっくり読み、自分と向き合うための空間」を提供することで、本と本屋の可能性に挑むというのがコンセプト。だからこそ、ウェブ検索とは違った本との出会いができる、本屋ならではの体験価値を改めて提案してくれるのです。

運営はリブロ、あゆみBOOKS、オリオン書房などを展開するリブロプラス。ブックディレクションを日本出版販売のYOURS BOOK STOREが手がけ、プロデュースは同じくYOURS BOOK STOREと、スマイルズが担当しています。

店名の由来は、「文化を喫する」。人文科学や自然科学からデザイン、アートまで約3万冊の書籍を販売しています。来店者は、コンシェルジュであるスタッフに本の相談ができるほか、テーマ、ジャンル、本の好みなどを事前に連絡することで、スタッフが希望に沿った選書を行うサービスも予定しているそうです。

レセプションカウンターで入場料を払ったら、バッジを受け取り、本が待つエリアへ

文喫は「展示室」「選書室」「喫茶室」「閲覧室」「研究室」と大きく5つのエリアにわかれており、店内の本・雑誌はすべて販売されています。では、1Fの展示室から「文喫」を紹介していきます。

無料で楽しめる1F展示室スペース

現在開催中の企画展「雑誌の力」。エントランス入ってすぐの展示で無料で見ることが可能

入り口すぐにあるのは展示室という、無料で公開されているスペースです。左手の壁面にはキャビネットに入った雑誌がズラリと並んでいます。よく目にするものから、ちょっと変わったテーマのものまで約90点が販売されています。

インスタ映えする雑誌棚。幅広いジャンルの約90冊がズラリと並ぶ

雑誌が置かれているマガジンラックのキャビネットの中には、雑誌に関連するテーマの書籍が並んでおり、こんなところにも本との出会いが用意されているという心憎い演出が施されています。

雑誌下のキャビネットを開けると、関連する書籍が顔をのぞかせる

入って右手にはホテルのレセプションのようなカウンターが設置されています。こちらで入場料を払ったり、本を購入したりします。こちらでバッチを受け取り(裏にWifiパスワードが記されています)、いよいよ正面階段を上がった向こうにある「選書室」や「閲覧室」に向かいます。

なお、2019年1月31日(木)までは、第1回企画展「雑誌の力」として、写真家の泊昭雄氏がクリエイティブディレクターを務める『hinism(ヒニスム)』の10年ぶりの復刊に先立ち、0から9号までの過去のアーカイブを展示、販売もしています。

旅をこよなく愛する編集者。情報誌やエンタテインメント誌、ビジネス誌などで編集・ライターとして経験を積み、中国上海、カンボジア・プノンペンでの在住経験も有。2015年に帰国してからフリーライターとしてワークスタイルを確立。幅広いジャンルのテーマで執筆している。

恋に落ちる本屋さん。入場料1500円の「文喫」で運命の一冊探し
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