まち、丸ごと芸術作品。香川県「直島」をめぐるアートの旅

坂を登り切る手前にある細い坂道を上ると、「ベネッセハウス ミュージアム」の建物があります。ここからはかなりアート作品が多くなりますので、まずはその真下、桟橋のあるオカメノ鼻近辺の作品を一気にご紹介しましょう。

一番手前(=内陸側)にあるのが『三枚の正方形』。芝生の上に立っていて、風に揺られて動きながら太陽光を照らし返しています。ちなみに風がなくとも、手で倒したり起こしたりできるようです。

次に、断崖絶壁にあるのが『茶のめ』。少し外れた場所にあるので、見落とさないように注意してください。四角形に積み上げられた石の上に、ちょこんと茶碗が乗っています。

こちらは『見えて/見えず 知って/知れず』。どこにあるのかは、ぜひご自身で探してみてください。ひっそりと、しかしどっしり。存在感がありながらも、どことなく静かな雰囲気が漂っていました。


海のすぐ近くにある『シップヤード・ワークス 船尾と穴』は、大小さまざまな穴の開けられた鉄板のアート作品です。裏側から中に入り、穴から顔を覗かせて写真を撮っている方がいました。

さらにすぐ横にあるのが、『シップヤード・ワークス 切断された船頭』です。実は先ほどの『シップヤード・ワークス 船尾と穴』と同じ、大竹伸朗氏の作品です。確かに、思いっきり船首が真っ二つにされていました。

アート作品ではありませんが、島の南端に位置する宿泊者用桟橋もオススメです。広く青々としたキレイな海を、間近に見ることができます。ただし先端部は柵が設けられていませんので、くれぐれも落下しないようにご注意を。

ベネッセハウス ミュージアムに戻ってさらに坂道を降りると「琴反地(ごたんぢ)海水浴場」のある海辺に行くことができます。なお、海辺付近にも入口、そして駐車場がありますので、車や自転車の方はこちらから入ると良さそうです。

周辺は広い芝生になっており、買い物や食事のできる「ベネッセハウス テラスレストラン」もあります。それでは続いて、海辺付近のアート作品も一気に見ていきましょう。


平面によって2分割された円筒』は、前後に2つの入口があります。マジックミラーではありませんが、ガラスはスモークがかっていて中はよく見えません。上部がスパっと斬られたようになっています。

芝生内にいくつも点在する、フランスのアーティストであるニキ・ド・サンファル氏の作品も外せません。こちらの『腰掛』、とりあえず私も腰かけておきました。ちゃんと、1人分のスペースが空いたベンチになっています。

同じくニキ・ド・サンファル氏の作品『かえると猫』。カラフルで1つのアート作品として完成していますが、よく見るとカエルと猫の姿に分かれています。この周辺には、ヘビやゾウ、ネコ、ラクダもいます。

氏の作品の特徴は鮮やかな色使い。芝生に並ぶ作品はどれも精彩な輝きを持ち、遠目にも存在感がありました。

少し海側に離れた場所にあるのが、こちらの『南瓜(黄かぼちゃ)』。港にあった「赤かぼちゃ」と同じ草間彌生氏の作品です。

赤と黄色のふたつのかぼちゃが、アートの島・直島のなかでも特に代表的な作品なのではないでしょうか。同じかぼちゃでも、微妙に形状や模様が違っています。

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