イルカの泳ぐ海を目の前に。能登で楽しむ「手ぶら浜焼き」のススメ

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2019/08/29

市場の魚介類を自由に持ち込んで食事を楽しめる

image by:坂本正敬

能登食祭市場で人気の食事スポットは、名物の「浜焼きコーナー」です。休日のお昼時などは満席になるほどで、波止場に面して大きな開口部(窓)が設けられているため、まるで屋外に居るような開放感のなかで浜焼きが楽しめます。

お店には海鮮浜焼きセット(1,980円)、食祭市場セット(2,980円)など、ホタテやハマグリ、サザエ、イカ、カニなどがセットになって出てくるメニューもあります。

さらに能登食祭市場の中にある能登生鮮市場で買った魚介類を自由に持ち込んでも構わないシステムになっているのも、嬉しいポイントです。

食祭市場セット(2,980円)image by:坂本正敬

持ち込みの場合は520円の席料が1人につき発生しますが(海鮮浜焼きセット、食祭市場セットを注文した場合は1人につき席料が310円)、たくさんの魚介類を思い切り食べたい場合は、持ち込みの方が経済的になる場合が多いようです。

能登食祭市場内には、すしや塩コンブおにぎりなども販売されています。魚介類以外でも持ち込みは認められているので、ファミリー客から年配層の旅行者まで、さまざまな人が浜焼きを楽しんでいますよ。

屋外のような開放感のある店内

image by:坂本正敬

浜焼きコーナーでは、焼き加減、調理方法などに関する情報提供も充実しているので助かります。

例えばハマグリの場合、網の上で貝が開き、身の部分に透明さがなくなったら食べごろなど、焼き加減についての情報が書き出されています。

さらにスタッフも定期的に周ってきてくれて、火加減を調整したり、カニの焼き加減をアドバイスしてくれることも。

image by:坂本正敬

その日に水揚げされた魚介類はさすがに新鮮で、自然な塩味がきいています。塩やしょう油がテーブルに置いてありますが、基本的には何も必要ありません。


しかも、煙装置が網焼きの真上に設けられているため、食べている最中に煙も気になりません。女性にはうれしい配慮ですよね。子ども用の椅子も用意されていますし、荷物を入れるカゴも各テーブルに用意されています。

屋外で浜焼きを楽しんでいるような感覚がありながら、室内で気持ちよく清潔に食事が楽しるのです。

当然、虫なども気になりません。いいとこ取りのスタイルなので、能登半島で気軽に手ぶらで浜焼きを楽しみたいと思ったら、真っ先に能登食祭市場を思い出したいですね。

image by:坂本正敬

以能登食祭市場の近くには石川県を代表する和倉温泉もありますし、能登島も目と鼻の先です。湖のように波が穏やかな七尾湾を航行するショートクルージング『Sea Bird』も天気がいい日は格別です。

能登食祭市場のある七尾自体が、金沢から車で1時間半ほどの距離なので、金沢からのサイドトリップにも最適。

七尾湾は執筆時点で14頭のイルカの生息が確認されている豊かな海でもあります。見どころは豊富なので、北陸旅行ではぜひ能登食祭市場での浜焼きを、旅のプログラムに組み込んでみてくださいね。

  • 七尾フィッシャーマンズ・ワーフ 能登 食祭市場
  • 石川県七尾市府中町員外13-1
  • 定休日:毎週火曜日(祝日の場合は営業)/7月〜11月は無休、1/1は全館休業
  • 8:30〜18:00(グルメ館は店舗により異なります)
  • 公式サイト
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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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