古代から佇む最強パワー。全国の「石」にまつわる神秘的な寺院7選
神社というと本殿などの建物に目がいきがちですが、なかには「巨石」のある神社も少なくありません。不思議な形をした石や、本殿よりもはるかに大きい巨石まで、さまざまな石にまつわる神社が存在しています。
そこで今回はそんな「石」を祀る全国の神社をご紹介していきましょう。
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釣石神社/宮城県石巻市
丘の中腹にある「男石」と、その下の地面に横たわる「女石」、この2つの巨石をご神体にしています。
神社が学業の神様である天児屋根命(あめのこやねのみこと)を祀っていることと、男石が1978(昭和53)年の宮城県沖地震と2011(平成23)年の東日本大震災でもびくともしなかったため、「落ちそうで落ちない受験の神様」と評判になり、多くの受験生が合格祈願スポットでもあるのです。
榛名神社/群馬県高崎市
平安時代の10世紀前半には存在していたという由緒ある神社です。群馬県有数のパワースポットといわれており、社の入口から本殿まで約700mある参道をあるくだけで禊(みそぎ)になるといいます。
境内は巨岩・奇岩の宝庫。アーチ状の「鞍掛岩(くらかけいわ)」は、榛名山の火山活動の噴出物が洞窟状になり、その後崩落してアーチ状になったのだとか。
また、円錐形の「九折岩(つづらいわ)」も火山活動の噴出物が侵食されたものとされています。
本殿に向かう途中にある双龍門(そうりゅうもん)の脇には「鉾岩(ぬぼこいわ)」と呼ばれる巨石が並び、門を圧倒する大きさ。そして本殿の裏にある「御姿岩(みすがたいわ)」は本殿と接しており、奥にはご神体を祀ってあります。
名草厳島神社/栃木県足利市
平安時代に弘法大師空海が開いたという神社で、まわりに国の天然記念物「名草巨石群」があります。巨石のなかで目を見張るのは「御供石(おそなえいし)」です。こちらは高さが11m、周囲は30mあります。
正確にいえば一つの石ではなく、「胎内くぐり」や「石割楓」などの石が重なったものですが、大きさは圧倒的。
ちなみに胎内くぐりに空いている穴を抜けると、子宝安産の御利益があるとか。弁慶が手で割ったという伝説がある「弁慶の割石」もあり、神社も巨石群も森のなかにあるので荘厳な雰囲気が漂う場所です。