台湾と日本、名門ホテル同士で高めあう。30年にもおよぶそのキズナ

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2019/11/10

フェアを共同開催し、相互交流

 
image by:帝国ホテル

2016年7月4日から10日まで帝国ホテル 東京のブフェレストラン「インペリアルバイキング サール」で、13日から19日まで帝国ホテル 大阪の帝国ホテル唯一の直営中国料理レストラン「ジャスミンガーデン」にて。

ザ・シャーウッド台北から中華レストラン「怡園(イーユエン)」料理長の高鋼輝(コウ・カンフェイ)氏を迎え、特別メニューを提供する「ザ・シャーウッド台北フェア」を開催しました。

高鋼輝シェフ image by:ザ・シャーウッド台北

2004年にリニューアルオープンした、帝国ホテル 東京の「インペリアルバイキング サール」では、日ごろはフランス料理を中心とした洋食メニューを提供しています。

関係の深いハワイ「ハレクラニ」とのフェアでハワイ料理を提供したり、「イタリアンフェア」でイタリア料理を提供したこともありますが、中国料理はこのとき初めて提供されました。

怡園の名物料理である「牛肉麺」やジューシーな鶏肉を烏龍茶の葉とともにローストした「烏龍茶風味クリスピーチキン」、さらにはジャスミンティーのカロイが口に広がる「ジャスミンゼリー」など、洋食メニューに加えて、本格的な中国料理が並べられ、好評を博したそうです。

image by:ザ・シャーウッド台北

東京と大阪でのフェア終了後、今度はザ・シャーウッド台北のレストラン「トスカーナ」にて、「帝国フェア」が開催されました。

2016年9月28日から10月31日までの期間中で、当時の帝国ホテル総料理長の田中健一郎氏が書き上げたメニューを提供したほか、ラウンジやバーでは帝国ホテルのアフタヌーンティーや伝統のカクテルなども提供されました。

このとき、田中総料理長と一緒にシェフパティシエの望月完次郎氏とバーテンダーも現地に赴いています。

このようなホテル間のコラボレーションを行う際に料理人が招聘されることはめずらしいことではありませんが、総料理長やシェフパティシエも含めたレベルで、双方に人材を送り合うことはとても稀なことです。


両ホテルの意気込みが感じられますが、このフェアを機にさらなる人材交流に発展し、2019年に両ホテルで期間限定のフェアが開催されました。

image by:ザ・シャーウッド台北

まずは、2019年8月1日から4日まで、帝国ホテル 東京で、8月1日の「バイキングの日」を記念したイベントとして、「『バイキングの日』記念スペシャルデイズ with ザ・シャーウッド台北」を「インペリアルバイキング サール」で開催。

ザ・シャーウッド台北から中華レストラン「怡園(イーユエン)」料理長の高鋼輝(コウ・カンフェイ)氏を迎え、特別メニューを提供しました。

牛肉の美味しさを届けるため、直前にスープを注いで提供する「牛肉麺」や、お祝いの場に欠かせない「桃饅頭」など、台湾国内においても数々の賞を受賞した高シェフの秀逸の7品が提供されたのです。

image by:岡田すみえ

そして同年9月18日から20日までは、2019年4月に帝国ホテル 東京料理長に就任した杉本雄氏が書き上げるフランス料理のオリジナルフルコースメニューを、ザ・シャーウッド台北のレストラン「トスカーナ」で提供。

杉本雄氏 image by:帝国ホテル

今回のフェアの主役である杉本雄氏は、38歳という若さで帝国ホテル 東京料理長に就任しています。杉本氏は憧れの帝国ホテルに就職するも、フレンチの本場で学びたいと、帝国ホテルを退職し、渡仏。

アラン・デュカス氏やヤニック・アレノ氏のもとで研鑽を積み、フランスの星付きレストランで総料理長を務めたり、フランスの権威ある料理大会で日本人としては初めて優勝したりと、華麗な経歴と実績の元に、帝国ホテルにいる約350名の料理人のトップとなっています。

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