遺跡だらけの多摩ニュータウン、そのすごさを無料で体験できる施設があった

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2019/11/16

縄文時代のファッションや火起こしを体験?

縄文時代のファッション image by:梅原慎治
まいぎり image by:梅原慎治
縄文クッキーの作り方コーナー image by:梅原慎治

実際の展示品とは異なりますが、縄文時代の文化を体験するコーナーも存在します。

木の棒や貝殻などを用いて、粘土に模様をつけたり、“ゆみぎり”や“まいぎり”といった、火起こしの道具を体験したり(実際に火をつけることはできません)することができます。

さらに、ユニークな展示物として、縄文人のファッション体験ができるコーナーもあります。麻のような素材の服や、首飾りなど(いずれもレプリカ)を実際に装着することができます。さらに、縄文時代に食されていたであろう焼き菓子(縄文クッキー)を作るレシピも公開されています。

縄文土器を触れるコーナー image by:梅原慎治
縄文土器の3Dパズル image by:梅原慎治
組み立てた様子。白い部分に磁石でくっつきますimage by:梅原慎治

このほかにも体験学習として、本物の縄文土器に触れることができるコーナーや、縄文土器の形をかたどった立体パズル、平面パズルなどが存在します。さらに中に入ることはできませんが、窓越しに特別収蔵庫に収蔵されている貴重な出土資料を見ることもできますよ。

汐留サイトにも遺跡が存在した!

汐留からの出土品 image by:梅原慎治
比較的新しい時代の出土品 image by:梅原慎治

また、多摩ニュータウン近郊の出土品だけでなく、都心部、汐留からの出土品の展示もあります。現在、汐(シオ)サイトなど近代的なビルが立ち並ぶ土地に遺跡があったことも驚きですが、ほんの200年ほど前のものが出土品として地中に埋まっていたことにも驚きました。

縄文の村への入口ゲート image by:梅原慎治
入口ゲートの上からなかをのぞいた様子 image by:梅原慎治


同施設ではこうした出土品の数々を間近で見ることができるほか、敷地内に存在する“縄文の村”で竪穴式住居に入るなど、当時の生活環境の体験が可能です。

なお、この日は台風の影響により木々の散乱が懸念されて閉鎖されてしまっていましたが、通常は自由に入ることができます。この“縄文の村”は実際の遺跡に盛り土をして当時の景観を再現された場所であるところが、一般的なテーマパークと違うところです。

特別収蔵庫のなかを見ることができる窓 image by:梅原慎治

その土地に存在する遺跡からの出土品ですから、展示されている場所のすぐそばから出土したものも見ることができるかもしれません。身近な遺跡文化を学びに行ってみてはいかがでしょうか?

  • 東京都立埋蔵文化財調査センター
  • 東京都多摩市落合1-14-2
  • 京王多摩センター
  • 入館料:なし
  • 休館日:12月29日〜1月3日/3月中旬に1週間程度(展示替えのため)
  • 9:00〜17:00
  • 公式サイト
  • image by:梅原慎治
  • ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本文に一部誤りがあり修正いたしました。(2019年11月27日)
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埼玉県生まれ、都内在住のツーリングライター。主に関東近郊を走り周り、美味しい物や良い景色などを見つけて楽しんでいる。

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