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妖艶な光の演出。地元民も愛する、埼玉県秩父の穴場「紅葉」ライトアップ

梅原 慎治
梅原 慎治
2019/11/20

前回ご紹介した秩父西側(奥秩父)の紅葉を見に行ってから2週間程経ったころ、秩父近郊にお住まいの方から、「そろそろ長瀞方面も紅葉が色付いてきたよ」との情報が入りました。

長瀞近辺では近年、紅葉や桜などのライトアップが盛んに行われているとのことだったので、今回は美しいライトアップされた紅葉を探しに行ってきました。

今回訪れたのは2019年11月16日と、ちょうど11月中旬。「宝登山神社(ほうどさんじんじゃ)」と、「月の石もみじ公園」へ向かいました。どのような場所で、どのような絶景が広がっているのか、順番に見ていきましょう。

情緒あふれる絶景。紅く燃ゆる「宝登山神社」

鳥居の脇に配置された大きな絵馬。平成31年となっていますね。image by:梅原慎治

午後6時過ぎ。まず訪れたのは、秩父郡長瀞町にある「宝登山神社」です。11月中旬ともなると午後5時半を過ぎれば陽はすっかり落ち、街灯の少ない秩父路はところどころ真っ暗になっていました。

宝登山神社への道のりは、秩父市街方面から国道140号線を寄居、花園方面へ。走っていると左手に大きな鳥居が現れるのが目印です。年末年始以外もライトアップが行われており、社務所も開いていることに少し驚きました。

白地に金の装飾が施された鳥居です。image by:梅原慎治
手水舎です。なかなか存在感がありました。image by:梅原慎治

参道を抜けて駐車場に着くとまず目に飛び込んで来るのは、大きな絵馬と鳥居です。同神社の鳥居は参道も含めて朱色ではなくなんです。ほかと違う、独特の雰囲気で、神聖な感じがしますよね。

境内へ続く階段の下には立派な手水舎(ちょうずや)があります。水はとても冷たいですが、しっかりお浄めしてから参拝にのぞみましょう。

本殿に向かう石段。image by:梅原慎治
本殿周辺へ。image by:梅原慎治


山腹に建てられていることもあり境内はあまり広くはありませんが、背の高い木々に取り囲まれた煌びやかな本殿は威厳を感じさせるものがあります。

ライトアップが行われていることを知っている方は、周囲が真っ暗になったこの時間を狙って参拝に来るのでしょう。この日もまばらではありましたが、次々と参拝へ訪れる方を見受けました。

闇夜に浮かび上がる宝登山神社の記念館。image by:梅原慎治

気になる紅葉具合ですが、11月16日時点で階段下のカエデは色付いていました。また本殿の周りでは、イチョウは良い色付き具合でしたが、カエデはもう少しといった感じで、これから見ごろを迎えそうな雰囲気です。

記念館と脇の池。image by:梅原慎治
光る竹林と池の反射が幻想的な風景を醸し出します。image by:梅原慎治

なお、宝登山神社のライトアップは参道や本殿意外にも、駐車場脇の池にも施されています。この池のライトアップが実に幻想的でした。

紅葉の赤や黄色と、竹林の緑が同時に闇に浮かび上がり、その光が鏡のように水面に写り込むのです。紅葉ではありませんが…暗闇のなか、池の対岸に見える竹林の一部が光り輝く様子はまるで、

「今は昔、竹取の翁というふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづの事につかひけり。名をば讃岐の造となむ言ひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。……」(竹取物語より)

といった、竹取物語の冒頭を思い出すような、とても幻想的な雰囲気です。闇と光によって初めて醸し出せるこの雰囲気は、昼間にはけっして味わうことのできない世界観だと感じます。

  • 宝登山神社
  • 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
  • 0494-66-0084
  • ライトアップ期間:開催中〜2019年11月24日(日)
  • ライトアップ時間:17:00〜21:00
  • 公式サイト

梅原 慎治

埼玉県生まれ、都内在住のツーリングライター。主に関東近郊を走り周り、美味しい物や良い景色などを見つけて楽しんでいる。趣味としてフルコンタクト系の空手も嗜んでいる。

妖艶な光の演出。地元民も愛する、埼玉県秩父の穴場「紅葉」ライトアップ
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