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安さを超えた魅力がある。のんびり「深夜高速バス旅」のススメ

吉村 智樹
吉村 智樹
2019/12/17

ごく普通の店で主人の話をのんびり聴く。そういう旅が好き

──そしてこの新刊では、旅先で出会った、さまざまなお店を取材されていますね。昼営業のスナック、71歳のおじいさんが営むハンバーガーのキッチンカー、廃バスを再利用したラーメン店など、令和の新刊とは思えないシブい場所がずらりと。

スズキナオ

「ご高齢の方が営業していたり、取材を受けた経験がなかったりするお店ばかりで。お店の方からも『え!うちを取材するの?なんで?』って驚かれるくらいですから。グルメガイドに載る有名店ではなく、街の片隅にたたずむ、ごく普通の料理屋さんの暖簾をくぐって、店主さんの話をのんびりと聴く。そういう旅が好きなんです

昼間からスナックでカラオケをする、ちょっぴり背徳的な悦び
71歳のおじいさんが焼くハンバーガーショップ
ハンバーガーは武骨な見た目。ワイルドにかぶりつきたい
入るのに勇気が要る廃バス利用のラーメン屋さん

──紹介されているどのお店も地味すぎるほど素朴な店構えで、それゆえに地元民でないと入るのに躊躇してしまう気がしました。もしも自分が旅先でこういう飾り気がないお店に出くわしたら、果たして入れるだろうかと。

スズキナオ

「なかには一見『営業しているのかどうか、わからない』ほど街に溶け込んだ飲食店もあります。けれども、勇気を出して入ってみると、思いもよらぬおいしいものが食べられる場合が多いんです。それに、あんまり混んでいないから、ビールを飲みながら、だら~んとした時間が過ごせますしね」

素朴な外観の「中華そば」の店。旅先でこういう店に出会うと、入ろうかどうしようか迷ってしまう
店に入って正解。これっほどシンプルな醤油味の中華そばは今どき珍しい


吉村 智樹

京都在住の放送作家兼フリーライター。街歩きと路上観察をライフワークとし、街で撮ったヘンな看板などを集めた関西版VOW三部作(宝島社)を上梓。新刊は『恐怖電視台』(竹書房)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)。テレビは『LIFE夢のカタチ』(朝日放送)『京都浪漫』(KB京都/BS11)『おとなの秘密基地』(テレビ愛知)に参加。まぐまぐにて「まぬけもの中毒」というメールマガジンをほぼ日刊で発行している(購読無料)。

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