20代女子が思わず胸キュン「こんな場所でキスされたら一発で恋に落ちる」
まだ忘れられない。記憶に残る脳がしびれたキス
吉川:よく「男性の恋愛は別名保存、女性の恋愛は上書き保存」っていうけど、キスも上書きされるものなの?
レイ:恋愛自体も人それぞれだけどね。私は完全に上書き保存。いまが一番。全部一応覚えてはいる。
ミズ:私は超絶重い女なので、すべて別名保存ですしハードディスク4つぐらいに別々に保存してますよ。
サエ:私は別名保存が1件、ほかは上書き保存派。一番覚えてるキスは…半年ぐらい片思いしてる人に、自分からしたキスかな。
吉川:どういう人と、どういうシーンでキスしたの?
サエ:ふたりで一緒に出かけたり、相手の部屋で飲んだりしたこともある先輩なんだけど、まったくそういう素振りも見せないし、そもそも女性に興味がなさそうな人だったの。それが安心感にも繋がってたし、距離が近くなった理由でもあるんだけど。男性ならキスしてくるだろうシーンでもまったく手を出さないから完全に脈はないと思ってた。んだけど…。
レイ:やったの?
サエ:まぁ、私からやっちゃったよね。多分こっちの好意をわかってて、焦らされたてんだと思う。相手の部屋で飲んでて、先輩が先に酔って横になっちゃったから、思わず後ろから抱きついた。先輩はじっとしていて、抱きついた私の手を撫でるだけ。それで思わず顔をこちらにグイッと向けさせて、キス。
レイ:いいねぇ〜!
サエ:その後は先輩からキスされたんだけど、上手かった。そもそもレイさんのポイント制でいうと満点って感じの人ではあったんだけど、タイミングがいいのかな。舌も柔らかい。ガッと求められるんだけど全体的にゆったりしていて、何時間でもキスできる感じ。あれは、脳がしびれたね。ヘブンよ。結果、いま付き合ってるんだけど。
吉川:盛大なのろけだった。そこまで脳がしびれるキス、したことないかも。男性は結構本能的というか、欲望に忠実に突き進んじゃうから、そういう「ゆったり」とした余裕が必要なんだろうね。
ミズ:なるほど…ほかに、こんなとこでキスされて気持ちが盛り上がった!なんてことはありますか?
レイ:あるある。いまの時期にこそぴったりなシーンなんだけど、私が18歳ぐらいのときかな。相手は私から声をかけた32歳ぐらいの人で、新月の日に突然「ちょっと車で遠くいかない?」って誘われて。
新月ってさ、空が真っ暗じゃん。「ちょっと車走らせて、丹沢湖行こう。きょうなんとなくイヤなことあったから、新月っぽさがわかるシンとしたとこ行きたいんだよね」って。
普通に「星見に行こう」だったらキザすぎちゃって笑ってたかもしれないけど、その「シンとしたところ行きたい」って気持ちはすごく共感できたから一緒にいった。
サエ:言動の端々から、弱りすぎずちょっと繊細な部分もある男であることを匂わせてくるの、ポイント高いですよ。
レイ:冬って空気が澄んでて星も綺麗に見えるし、吐く息も白くて、相手の体温のかたちがわかるんだよね。「あー寒いな…」と思いつつボーッと星空と彼の白い息を交互に見てたらフッとキスされて、相手のくちびるが少し冷たいんだよね。
そのあと、あたたかくて柔らかい舌が冷たい私のくちびるに触れて、そっと離れて至近距離でお互いの顔を見合わせたら、お互いの白い息が混ざり合ってかたちになるのよ。いやこれ、めっちゃ文学的なキス、「キッス」じゃない?
ミズ:レイさんの表現のせいもありますが、確かにくちびる以外がキスによって混ざり合って、それが可視化されるのって、すごく官能的ですね。これからのキスは、冬の野外、静寂が楽しめるような空間がベストなのかもしれません。
サエ:その相手って、すでにそのとき付き合ってたの?
レイ:いや、正直まだ何もなかったんだけど、そのキスを受けて「あー、これは好きだ」と思って、抱きしめちゃったよね。それから2年ぐらいは付き合ったかな。いまじゃ冬も夏も外も内も関係ない私にも、そんな可愛らしい時代があったのよ。
恋愛にかたちがさまざまあるように、キスのやり方も人それぞれ。今回は20代男女3人にキスについて話を伺いましたが、「清潔感」と「余裕」、そして「情緒」はかなりの好感度アップに繋がるのでは、と感じました。
大切なパートナーとのひとときが、より素敵になりますように。ぜひ、お互いぴったりくるようなキスを探してみてくださいね。