実は海外で使える日本語。中国に逆輸入された「漢字」5選
間欠泉
次は静岡県の熱海などで有名な「間欠泉」。辞書の定義によれば、
<一定の時間を隔てて周期的に熱湯または水蒸気を噴出する温泉>(『広辞苑』より引用)
と書かれています。
英語でいうと「intermittent spring」です。Intermittentとは、「一時的にやむ」といった感じの英単語。Interは「間」という意味、「mit」の語源は「送る」といった感じ。2つをまとめて考えると、「間に空白を送る」→「一時的に止まる」→「断続的に」といった意味になります。
一方のspringは、「ばね」といった意味で覚えている日本人も多いと思いますが、「春」も「泉」も全部spring。びよーんと飛び跳ねる何かをspringといい、春はびよーんと新芽が土から飛び出すからspringなのですね。
間に欠ける泉、間欠泉という訳語が日本で生まれ中国に輸入されると、表記も以下のように変わり、発音は現地流になりました。
「jian↓」、「xie→」、「quan↑」と、ローマ字風に読みながら語尾を調整すれば、現地の発音になります。
「間欠」の字面が大きく変わっていると思いますが、先ほど触れた熱海にある間欠泉の1つの表記は「大湯間歇泉」となっています。実は「歇」、日本でも使われていた表記なのです。
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