実は海外で使える日本語。中国に逆輸入された「漢字」5選
麦酒
旅先での「ビール」は最高です。日本人にとってはカタカナ表記のビールが一般的ですが、地ビールなどではブランディングの一環で、「麦酒」という言葉を使っているケースもあります。例えば、筆者の暮らす富山県にも「城端麦酒」という地ビールメーカーがあるくらい。
この麦酒という言葉も、日本で生まれて中国に逆輸入された歴史があります。
麦酒を英語でいうと「beer」、ドイツ語で「bier」、フランス語で「biere」となり、すべてラテン語の「bibere」から来ています。ただ、この「bibere」の本来の意味は、「飲む」です。
現地の言葉の発音をそのまま文字にする場合は「ビア、ビヤー、びいる」などでいいかもしれませんが、漢字で表記する場合は、意味の通じる言葉を使って、新たな訳語を考えなければいけません。
そこで大麦を使ったお酒という意味で、「麦酒」という翻訳語をつくったのかもしれませんね。
中国語の「麦酒」は、中国大陸の簡体字で表記すると日本語と同じ「麦酒」、台湾や香港などでは「麥酒」と書きます。
発音は「mai↓」と語尾を下げてから、「jiu」といいます。後半については、ため息で「あ~あ」と言う雰囲気で、「ジーウ」といってみてください。下げてから上げるといったイメージですね。
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