有名な文学作品のルーツがここに。名作の舞台となった「世界遺産」7選
ロワール渓谷/フランス
シャルル・ペローの『眠れる森の美女』
フランスの世界遺産である「ロワール渓谷」は、多くの美しい城を含んでいます。
そのなかでも「ユッセ城」は、11世紀ごろ創建され、1485年から1535年にかけて現在の城になりました。非常に優雅でメルヘンチックなたたずまいのこの城は、シャルル・ペローの『眠れる森の美女』のモデルになりました。
アクセスはあまりよくなく、ほとんどの人がパリからレンタカーで訪れているそうですよ。
ミケーネの古代遺跡/ギリシャ
ホメーロスの叙事詩『イーリアス』
ギリシャの古代都市として世界遺産に登録されている「ミケーネの古代遺跡」は、ホメーロスによって作られたとされる長編叙事詩『イーリアス』の舞台となった場所です。
ここでは、かつて「トロイアの木馬」や美しい女王が原因となったことで有名な「トロイア戦争」関連の地です。
この地からの遠征軍とトロイアが戦ったとされており、紀元前8世紀末のギリシャの詩人であるホメーロスが『イーリアス』として長編叙事詩にしました。
ハバナ旧市街/キューバ
アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』
キューバの「ハバナ旧市街」は、同国の首都であるハバナの旧市街地とフエルサ要塞、モロ要塞、ブンタ要塞、カバーニャ要塞の4つの要塞で構成される世界遺産です。
ここは、アメリカの文豪アーネスト・ヘミングウェイが、愛した街として有名で、この街で出会った漁師をモデルに書いたのがあの名作『老人と海』だといわれています。
ガラパゴス諸島/エクアドル
チャールズ・ダーウィンの『進化論』
エクアドルの「ガラパゴス諸島」は、大陸と陸続きになったことのない島であるため、周囲から取り残された島として有名です。ほかの場所では見られない珍しい生き物が生息しており、世界遺産にも登録されています。
この島に魅せられたのが、『進化論』で有名な生物学者チャールズ・ダーウィンです。この島を訪れたことが『進化論』のヒントになったといわれています。
世界遺産のように美しく、価値のあるものに影響され、芸術作品が生まれるのは当然のことのように思えますね。
いまは新型コロナウイルス感染症の影響で海外に行けない状況が続いていますが、この機会に舞台となった風景を思い返しながら、作品にふれてみてはいかがでしょうか。
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