コロナ禍でどう生きるのか?旅に恋焦がれた者たちの2020年を振り返る
2020年8〜9月:東京でひっそりと始まっていたもの
編K:夏休みとかお盆とかって帰省されました?
赤池:実家がある高知に帰ろうと思ってたのですが、ちょうどこのころ、地方にも感染が広まっていってキャンセルしました。
編T:わたしもそう。
赤池:でもちょうど「Go To」が始まって、逆に田舎から友だちが来てて。
編T:へー、どこ行ったんですか?
赤池:それが、とはいえ相変わらず行けるところがあまりないんですよ。ディズニーランドも再開してたのですが予約販売で全然当たらなくって。
編T:あーそうでしたね。
赤池:それで納涼も兼ねて行ったのが「等々力渓谷」っていう。
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編T:手軽に行ける東京のオアシスとして話題になってたよね。
赤池:いやほんと良かったですね。人混みはすごかったんですけど、みんなソーシャルディスタンスをきちんと守ってて。
ミズ:何視点って感じですけど、日本人のそういうとこ好きですね。
赤池:コロナでの自粛生活にほんと疲れてたんだなって、改めて自然に癒やされました。
編T:アウトドアとかも今年すごかったですね。
赤池:そうなんですけど、隣にいた友だちは微妙な顔してて。まぁ高知の四万十川には奇跡の清流とか大自然がゴロゴロありますから(笑)
編T:確かにそれは物足りないかも(笑)
編K:ほかの皆さんは夏はどうしてました?
ミズ:わたしは基本的に夏は暑いので、あまり外でないんですよ。
編K:正月からこもりっぱなしで「次から本気出す」って感じで夏まで来てますが大丈夫ですか?(笑)
編T:わたしは久々に電車に乗って「高輪ゲートウェイ駅」と「虎ノ門ヒルズ駅」を見てきたよ。
赤池:あー!今年新しくできた駅シリーズ。
編T:そうそう、高輪ゲートウェイ駅って去年駅名であんなにもめてたはずなのにしれっと始まってるし、虎ノ門ヒルズ駅も6月にひっそりと開業していて。
編K:わたしも久々に山手線に乗ったらホームの次列車案内が「約◯分後に電車が来ます」ってのに変わってて。
赤池:あーそれもそうですね。いつの間にか変わってたシリーズ。
編T:んでもって一番驚いたのが、新宿駅。
赤池:東西自由通路!
編T:そう、駅が激変してて。新宿駅って私が上京した数十年前からずっと工事しているイメージだったけど、なんか久々に行ったら東口と西口の通路が広々と。
赤池:なんか景色が変わってて驚きました。
編T:ようやく覚えた新宿ダンジョン攻略がまたイチからやり直しになるんじゃないかと(笑)
2020年10〜11月:共に鬼滅にハマらないか?
編K:みなさんは「Go To」、活用されましたか?
ミズ:イートのほうなら。
赤池:いうと思った(笑)わたしは福島に行きましたよ。
編K:それってもしかして……
赤池:そう!会津若松市にある芦ノ牧温泉「大川荘」。まるで『鬼滅の刃』に出てくる無限城のようといわれている例の旅館です。
編T:鬼滅の聖地めぐりですね(笑)
赤池:そうなんです!わたし、鬼滅の世界観を守るために浅草から東武鉄道「特急リバティ号」を利用して行ったんですよ。浅草って、無惨さま(注4)と出くわしたところじゃないですか。
編T:こだわりが細かいですね。
赤池:あと栃木県の「あしかがフラワーパーク」にも行きました。あの藤棚がハンパないところ。
編T:最終選抜で炭治郎(注5)たちが訪れるような(笑)
赤池:藤棚は季節が違うので咲いてないですが、冬はイルミネーションがすごいんですよ。
編T:へー、知らなかった。
編K:今年は本当に鬼滅の1年だった気がする。
編T:うちの子も2人で鬼ごっこしているのに、急に「お前も鬼にならないか?」って素晴らしい提案をしてくるようになった。
ミズ:なにそれ(笑)まぁついにわたしも行きましたよ。映画館にね。
編T:おおーついに。
ミズ:でもポップコーンとかは売ってなくて。仕方がないんですけど、ちょっと悲しかったですね。
編T:やっぱそっちかい(笑)
赤池:でも、わたしは鬼滅に救われたと思う。家の中でも漫画読んだり、アニメ見たり、自粛が終わったら聖地めぐり行ったり。鬼滅がなかったら今年はどうなってたんだろうって思う。
- (注4)無惨さま…『鬼滅の刃』に登場する敵・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)
- (注5)炭治郎…『鬼滅の刃』に登場する主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)