日本人が知らない、食に関する世界の「カルチャーショック」
「バナナ」は、かつて高級食材だった?
年配の人に聞くと、「バナナ」が高級食材だった時代があるみたいです。いまでは、年間を通じて最も手軽に食べられるフルーツの代表選手になっているのではないでしょうか。
このバナナを食べる量、日本人は多いと思いますか、少ないと思いますか?国連食糧農業機関(FAO)の資料を見る限り、中国やインドなど人口の多い国が、比較すると国別でトップにきています。では、人口の多さに影響を受けない国民ひとり当たりの比較ではどうなのでしょう。
国連食糧農業機関(FAO)の資料を基にしたチェコのオープンプラットフォーム『Helgi Library』によると、パプアニューギニア、ラオスの人たちが突出してたくさん食べていて、ルワンダやドミニカ共和国などが続いていると分かります。パプアニューギニアといえば、太平洋に浮かぶ島国です。
海外では主食になるほど
いうまでもなくバナナは熱帯の果実です。日本にある植物園などでも南国の植物としてガラス張りの温かい部屋で栽培されていますよね。
<熱帯アジア原産。熱帯各地に広く栽培され、ブラジル・インド・フィリピンなどに多い>(岩波書店『広辞苑』より引用)
例えば、パプアニューギニアになるとバナナは単なるフルーツではなくなります。バナナの皮を使った「ムームー」という料理があるだけでなく、一部の地域では主食のひとつとしても食べられています。
日本では、食後のデザートや手軽な栄養食といった扱いにすぎないバナナも、トップの消費量を誇る国では主食として食べられているのですね。それではさすがに消費量に差が出てしまいそうです。
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