日本人が知らない、食に関する世界の「カルチャーショック」
日本でよく食べられる食品がありますよね、例えば「お米」もそのひとつ。主食としてこれだけ毎日食べるのですから、世界でも屈指の量を日本人は食べていると考えてしまいます。しかし、現実を見ると、日本人以上にお米を食べている国民は世界のあちらこちらに存在しているのです。
個人的にはお米だけでなく、「コーヒー」も日本人は結構飲んでいるイメージがあります。街中にカフェがあり、コンビニでもコーヒーが買えて、スーパーマーケットにもコーヒー豆がずらり。しかし、もっと飲んでいるのは日本人ではない様子。
そこで今回は、日本人にとってなじみ深い食べ物を世界の人たちがどのくらい食べているのか、その比較から世界と日本の違いを紹介します。
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日本人、実は「トマト」が苦手?
皆さんは、普段からどのくらいの「トマト」を食べますか?筆者の娘たちが大好物なので、わが家の場合は特殊な消費量なのかと思いますが、スーパーマーケットの野菜売り場にあれだけ並んでいる状況を考えると、他の家庭でもそこそこ口にされているのかなと思います。
しかし、日本人は世界的に見て、トマトを食べない方らしいです。原産国は南アフリカと、もともと遠い世界にあった食べ物だからでしょうか。はたまた、日本に入ってきてそれほど歴史が長くないからでしょうか。
<原産地は南アメリカのアンデス高地。18世紀頃に渡来。栽培は明治初期の導入から広がる>(岩波書店『広辞苑』より引用)
国連食糧農業機関(FAO)の資料を基に作成されたカゴメの情報によると、国民ひとり当たりのトマト消費量は世界平均と比べても日本人は少ないと分かります。
海外ではケチャップだけでなく、他の調味料での消費も多い
上位は、トルコ、エジプト、アルメニアといった国々。アルメニアとはトルコの東隣、黒海とカスピ海に挟まれた国です。そのトルコとエジプトは地中海を挟んで向き合っていますから、あの一帯ではトマトが盛んに食べられているのですね。
日本人ひとり当たりが年間に食べるトマトの量が10kgだとしたら、トルコの人は99kg(2013年の資料)と、ほぼ10倍です。
トルコ人には欠かせない発酵調味料の「サルチャ」づくりに大量のトマトが使われるなど、調味料として消費される分も記録を押し上げているのだと思いますが、それにしてもすごい量ですよね。