日本人が知らない、食に関する世界の「カルチャーショック」
日本人は「お米」を全然食べてない?
続いては、日本人にとって大切な「お米」です。この食べ物であれば日本人は消費量で負けない、世界トップレベルなのではないかと考えたくなるものです。
もちろん、日本人の食習慣も変わってきています。主食の量を減らす食事スタイルやパン、麺の存在、高齢社会に伴う食事量の減少もあって、お米を食べる人が全体的に減っている現実もあります。とはいえ日本人の主食ですから、世界トップ3くらいには入るような気がしますが、いかがでしょうか。
米国農務省の情報を基に作成した農林水産省の情報を見ると、国別で見た場合、人口の多い中国、インド、インドネシアなどがやはり上位に来ていると分かります。インドネシアの人口は約2億7000万人ですから、その分だけ消費量も多くなりますよね。国別ランキングで見たとき、日本は9位です。
人口ひとり当たりの勝負であればもっと上位に食い込めそうな気がしますが、いかがでしょうか。
1位は「おにぎり」を一日に10個食べるレベル
2011年の国連食糧農業機関(FAO)の情報を基にトリップアドバイザーが作成したインフォグラフィックを見ると、トップ3の顔ぶれは意外にも一変しています。バングラデシュ、ラオス、カンボジアが上位で、日本の名前はありません。中国、インド、インドネシアの名前すらありません。
このインフォグラフィックでは、1日における国民ひとり当たりのお米の消費量示も国別で示されています。
1位のバングラデシュの人たちは1日に473gの米を食べているらしいです。おにぎりにして10個分の計算。
一般的な感覚でいえば、にわかに信じがたいかもしれませんが、バングラデシュの料理におけるお米の量の半端なさは、世界の旅人にはちょっとした有名話になっているので、TRiP EDiTORの読者なら「なるほど」と納得するかもしれません。
一方の日本はわずか119g。おにぎり2個半程度です。全体の順位は50位。日本人にとってお米は長らく通貨のような役割を持ちましたし、精神のよりどころとしても機能してきました。しかし、消費量だけを比べると、上には上がいくらでも存在するのですね。