台湾で密かな人気。緑のカーペット「老梅石槽」は超レアな絶景名所

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2023/02/25

日本からたった3時間ほどで行ける「台湾」。気軽に訪れられることに加え、グルメに絶景、歴史スポットと旅の楽しみを兼ね備えた台湾は魅力にあふれています。

そんな台湾で密かに人気を集めているのが「老梅石槽(ろうばいせきそう/ラオムイチオッツォー)」または「老梅緑石槽」と呼ばれる世にも不思議な絶景です。世界に2つとない、めずらしい風景を見に出かけてみましょう。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

世にも奇妙な「老梅石槽」とは?

image by:Shutterstock.com

世界の観光スポットの中には「不思議」や「神秘的」と表現される絶景がいくつもありますよね。今回ご紹介する台湾北部にある老梅石槽も、まさにそんな言葉がぴったりの場所。

海に張り出した細長い形の岩と、その上に絵の具を塗ったように鮮やかな緑色の藻がびっしり!毎年3月〜5月に現れる摩訶不思議な絶景は、写真スポットとしても人気を集めています。

岩の形も不思議なら、芝生のように岩に張り付いた藻も不思議。とくに晴れた日であれば青い海に白い波しぶき、その波がぶつかる先は緑色の岩肌というさまざまな色のコントラストが楽しめます。

人気観光地ではあるもの人の密度は低いため、絶景を目の前にゆったりとした時間が過ごせます。

日帰り旅行にぴったり!老梅石槽へのアクセス

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老梅石槽があるのは、台湾北部の沿岸部。台北からは車で約1時間ほどの小さな町にあります。

にぎやかな観光地ではなく、老梅石槽がなければ観光客が訪れるような雰囲気ではありません。アクセスも決して良いとはいえず、バスか車を使うしか手段はありません。観光客はバスで向かうのが一般的ですね。

バスはいくつかの路線が台北駅から出ていますが、言葉の分からない国でのバスの乗り換えはなかなか難易度が高いもの。


そこでおすすめなのが、MRT「台北駅」からMRT「淡水駅」まで向かい、そこからバスに乗り換えるというルートです。

ローカルバスにはなりますが、862番863番のバスに乗り「老梅」で下車、バス停から北上すること約5分ほどで海岸線に到着します。

ローカルバスの旅は観光地ではない台湾の姿が見られるのでとても面白いのですが、時間帯によっては地元の人々で混雑していることも。

ツアーを利用するのもおすすめ

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老梅石槽へのアクセスは良いとはいえないものの、バスにさえ乗ってしまえば迷うことはありません。しかしローカルバスの旅に不安を感じるかたは、台北からの現地ツアーを利用するのも手です。

例年のちょうど見ごろの時期には、台北から老梅石槽までのツアーが発着しています。ひとりでの参加もできる乗り合いバスを利用したものはもちろん、個人で案内をしてもらえるツアーなども出発していますよ。

台湾の現地ガイドさんは日本語を話す人も多いので、楽しく快適なツアーだと評判です。


時間が大事!事前に必ずチェックして

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老梅石槽の緑の奇石を見るためには、時期とともに時間も考慮に入れなければいけません。

岩は海に面しているため満潮の時間帯になると海の中へと隠れてしまいます。潮が引いた時間帯をしっかりと調べておきましょう。

一番美しく老梅石槽が見られるとされる時間帯は、満潮から2時間ほどあと、潮の引いた時間帯です。個人で訪れる場合は台湾気象庁のホームページで満潮干潮の時間が調べられるのでチェックしておきましょう。ツアーで利用するかたはガイドさんに任せて大丈夫です。

なぜこんなにも不思議な形の石になったの?

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老梅石槽に広がる不思議な形の岩。砂浜や海岸線にいくつも並ぶ細長い岩はとても珍しい光景です。どうしてこんな形の岩が生み出されるのでしょうか?

実は、老梅石槽のこの岩は火山岩。標高1,093mある「大屯山」が噴火し、そのときに放出される岩が長い年月をかけて蓄積しました。

その後、波によって柔らかい部分が削り取られた結果、いまのような世界に類を見ない形になったといわれています。火山と海、ふたつの自然によって作り出された唯一無二の風景というわけですね。

緑色の正体は海藻や藻!

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波によって削り取られた岩の形だけでも十分に珍しいのですが、その美しさを際立たせるのが例年3月〜5月の間にだけ見られる緑の絨毯です。

この緑色の正体は海藻や藻類。波打ち際はもちろん、岩のかなり深い部分まで鮮やかな緑色に包まれます。

この緑色の海藻や藻は自然に発生するもののため、気候や天候によっては見られる時期が早まったり遅くなったりすることも。5月に訪れると残念ながらこの美しい光景が見られなかった、ということもあるのでおすすめの季節は3月〜4月ごろです。

また、場所によってはまったく海藻や藻が見られない場合も。そんなときは海岸にそって歩いてみると緑の光景に出会えることもあります。海岸を歩いた先には、日本人が建築した台湾本島最北の灯台や漁港もあるのであわせて楽しみましょう。

写真撮影スポットとしても有名

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老梅石槽はいわゆる、映えるスポットとしても有名。入り組んだ岩の間に打ち寄せる波が真っ白な霧のようにも見え、緑の表面とのコントラストが美しい写真が撮影できます。

周辺では三脚を立てて撮影をするカメラマンの姿や自撮りを楽しむ観光客の姿であふれています。

緑色になっているスポットを見つけたら、ぜひ写真撮影を楽しんでみましょう。波の打ち付けるようすや色鮮やかな映える写真が撮影できますよ。ただ、この海藻や藻の上に立つのは禁止されています。罰金が課されてしまうので気をつけましょう。

ここ数年で一気に知名度を上げた老梅石槽。毎年短い間だけ見られる特別な絶景はこの場所でのみ見られる唯一無二のものです。

実際に訪れてみると、想像以上の珍しい光景に驚くこと間違いなし!台湾の自然が生み出した絶景を見に出かけてみましょう。

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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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