天空までひとっ飛び。絶景広がる北海道「旭岳5合目」で雲上散策
北海道の約70%を占める森林。緑に満たされた北海道のなかで、最も標高が高いのが「旭岳(あさひだけ)」です。
北海道中央に位置する旭岳を中心に広がる「大雪山連峰」は、一体を国立公園に指定され、登山シーズンになると全国からたくさんの登山家たちが訪れます。
北海道の屋根と呼ばれる標高2,291mの旭岳は登山の名所として知られていますが、ロープウェイで5合目まで行けることから、散策や観光にもぴったり。目の前に広がる山と雲の大パノラマの魅力をご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
美しい「旭岳」はどんな山?
北海道の最高峰である旭岳。旭岳を中心とする2,000m級の山々が連なる一体を「大雪山系」と呼びます。この大雪山は春になると高山植物が咲き乱れ、夏は避暑にぴったり。秋には紅葉が美しく、冬にはスキーが楽しめる自然アクティビティのメッカです。
登山初心者のかたにもおすすめですが、登山をまったくしないかたにもおすすめ。ロープウェイを使えば5合目までひとっ飛びです。山頂まで行くことはできませんが、5合目も十分に見どころがあり北海道の絶景を楽しめます。
旭岳は北海道のちょうど中央、上川郡に位置しています。札幌からは電車で3時間以上かかるので、ふもとの「旭岳温泉」に宿泊するのがおすすめ。北海道旅行の1日を過ごすのにぴったりです。
「大雪山旭岳ロープウェイ」で5合目まで行こう
神奈川県ほどの広さを持つ大雪山国立公園。そのなかにある「大雪山旭岳ロープウェイ」は日本で唯一、森林限界の上を走るロープウェイとしても知られています。
森林限界とは背の高い木が自然に育成し、森となることができる限界の場所のこと。ロープウェイに乗車すると、最初は高い木が連なる森林が見えますが、登るにつれて背の高い木は減って行きます。標高によって変わる自然の様子が楽しめますよ。
最初の出発点となるのは、標高約1,100mに位置する山麓駅。ここから5合目にある姿見駅まで約10分間の空中散歩の始まりです。ロープウェイは夏場は約15分、冬場は約20分間隔と頻繁に運行しており、いつ訪れても大空へと飛び立てるのもうれしいポイントです。
約100名乗車できる大きなゴンドラは全面ガラス張りで、どこを陣取っても360度の美しい景色が見られますよ。夏には目を見張るほどの緑、そして秋には色づいた木々が広がる旭岳のスケールの大きな絶景は本州ではお目にかかれない雄大さです。
- 大雪山旭岳ロープウェイ
- 北海道上川郡東川町
- シーズンごとに異なります。
- 公式サイト
姿見駅で散策案内を受けよう
およそ10分間の空の旅を終えると5合目の入り口、姿見駅に到着します。駅自体は大きな駅ではありませんが、散策道の案内やその時期に見られる高山植物などをレクチャーしてもらえるコーナーも。
旭岳についての資料も展示されているため、散策に出かける前にぜひ見ておきましょう。現地で旬の情報を仕入れることで、散策がより充実したものになりますよ。歩きやすいように長靴の貸し出しも行っています。
駅にはテラスもあり、運が良ければ雲海に出会えることも。さまざまな気象条件がそろって発生する雲海をテラスから眺めると、まるで雲の上に浮いているかのような感覚になれます。午前中に発生する確率が高いので、早めに出かけるのがおすすめです。