ホテルや宿の枠を超えたニュースタイル。長野・浅間温泉「松本十帖」
スノッブな本箱とスタイルに合わせて選ぶ2つのホテル
「松本十帖」でのステイはまず滞在スタイルに合わせてホテルを選ぶことから始まります。居心地のよさを求めてリノベーションした「小柳」の客室は、シンプルなインテリアで統一されたくつろぎの空間。
ベビー&キッズウエルカムであり、バリアフリーにも対応しているためファミリー層に人気です。ショップ「浅間温泉商店」とベーカリーが入っています。
対して、コンクリート打ちっぱなしの壁に都会的なデザインのインテリアがクールな「松本本箱」はパブリックスペースから客室に至るまで完璧なデザイナーズホテル。
24時間利用可能なブックストアは本屋というよりもL Aあたりのスノッブなクラブラウンジのような雰囲気で、夜通し本漬けに浸りたい人はこちらのホテルを選ぶのがおすすめです。
エントランスを入ると左部分が本箱スペースとなっていて、上下合わせた3フロアに「げんせん本箱」「オトナ本箱」「こども本箱」など5つのゾーンに分かれて約1万冊もの蔵書が並びます。
ソファや寝っ転がって読めるようなおこもりスペースが随所に用意され、好きな場所で好きなように本や雑誌を手に取って楽しめる空間となっています。
先に述べたように日帰りでの利用も可能ですが、時間を気にせず過ごせるのは宿泊者の特権。最もフォトジェニックなのが、かつて大浴場だったスペースにあったタイルの湯船をそのまま残した「オトナ本箱」。
「オトナ本箱」という名のとおり、色気のある写真集がズラリと並ぶコーナーで、“本に溺れる”というコンセプトも洒落ています。お風呂に寝そべりながらアートな気分を満喫できるとはなんとも気がきいています。
夜にはアルコール類のセルフサービスバーも登場するので、大人の読書タイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、どちらのホテルも全室源泉掛け流し露天風呂付き。
大浴場はありませんが、中庭に江戸時代の湯小屋を再現した「小柳之湯」と呼ばれる半露天風呂があるので、温泉宿の雰囲気も楽しめるようになっています。