都内で無料のデイキャンプ!初心者にもおすすめ「郷土の森公園バーベキュー場」

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2023/05/24

キャンプが流行っているので興味はあるけど、何から始めたら良いかわからない!泊りのキャンプは道具(ギア)をそろえるのが大変そう!そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか。

そういった方は「デイキャンプ」から始めてみることをおすすめします。今回は、都内で気軽にデイキャンプを楽しめる無料スポットをご紹介。

そのひとつが、多摩川の河川敷に位置する府中市の「郷土の森公園バーベキュー場」です。ちなみに宿泊を伴う利用はできませんが、ソロキャンプでも楽しめる同所の魅力をお届けします。

ソロキャンプでも楽しめる「郷土の森公園バーベキュー場」

とても広々とした河川敷です。image by:梅原慎治

「バーベキュー場」と名の付く場所のなかには、テントやタープを張ることを禁止しているところもあるのですが、「郷土の森公園バーベキュー場」の利用規約には、そうした禁止事項はありません。このためテントやタープを張れば、デイキャンプを楽しむこともできるのです。

もちろんデイキャンプに厳密な定義があるわけではないので、テントやタープを張らなくとも「これはデイキャンプだ!」と思えば、それはデイキャンプだと思いますが、テントやタープがあるとグッと“キャンプ感”が増す気がしませんか?

「郷土の森入口」の信号脇が駐車場の入口です。image by:梅原慎治

「郷土の森公園バーベキュー場」は、河川敷への車両の乗り入れが禁止されています。車やバイクなどは、多摩川の堤防の反対側にある「郷土の森公園 第一野球場 駐車場」に駐車しましょう。

この駐車場は午前8時から午後9時まで利用することができ、なんと利用料が無料です。サイトを無料で利用できるだけでなく、駐車場まで無料というのは、驚きですよね。

  • 郷土の森公園 第一野球場 駐車場
  • 東京都府中市是政6丁目27-2365番地

左側の道が駐車場と堤頂を繋ぐスロープです。image by:梅原慎治
堤頂の舗装路です(写真左側が駐車場、右側が河川敷)image by:梅原慎治

ただし、駐車場から河川敷までは、堤防を越えて行く必要があるため、多少距離があります。このため私は今回、車で訪れ(いつもはバイクで行きます)、アウトドアカートを利用して荷物を運ぶことにしました。


カートで荷物を運ぶ場合、駐車場奥の小道を歩くことになります。ここには、緩やかなスロープが設けられており、荷物を積んだカートであっても安全に転がすことが可能です。

スロープや堤頂(堤防の上)は舗装された道となっていますが、河川敷は未舗装で、場所により大き目の砂利が広がる部分もあるため、荷物の落下等には気を付けましょう

また、堤頂部の舗装路は、サイクリングコースにもなっているため、自転車等との接触にも注意してくださいね。

堤頂と河川敷を繋ぐスロープの入口です。image by:梅原慎治
スロープは緩やかなため、結構長いです。image by:梅原慎治

河川敷は区画されているわけではなく、空いている場所を利用することができます。

例えば、眺めが良い場所が良ければ「川沿い」、風の影響を避けたい場合には「堤防寄りの内陸側」などといった感じで場所をとりましょう。

ただし場所取りの際には、なるべく隣の利用者との距離を比較的広めにとるようにすることをおすすめします。

河川敷は未舗装です。image by:梅原慎治

のんびりと好きなことをして過ごす「デイキャンプ」

今回はミニタープを張ってみました(テントは同行者のもの)。image by:梅原慎治
焚火をするだけでもキャンプ気分を味わえます。image by:梅原慎治

テントやタープ、焚火台など、思い思いの設営を終えたあとは、気ままな時間です。

同所には、堤防脇に水道が備えられているのですが、私が利用したときには、蛇口にビニールのようなものが被せられ、使用できないようになっていました。

「トイレ」はこんな感じです。image by:梅原慎治

一応、トイレの手洗い用の水道は使えるのですが、飲料用としての利用の可否が不明なため、飲料水は持参することをおすすめします。

私も、念のため2リットルのミネラルウォーターを持って行っていたため、それで賄うことができました。

お湯を沸かして、外でカップ麺を食べるだけでもキャンプ気分を味わえます。image by:梅原慎治
キャンプをやると、一度は試してみたくなるマシュマロ焼き。image by:梅原慎治
焼いたマシュマロをクッキーのような物で挟んでスモアにしてみたり…。image by:梅原慎治

忘れてはいけないのが、ゴミなどの持ち帰りについて。同所にゴミ箱などはないため、ゴミはもちろん、焚火やバーベキューなどに利用した薪や炭の灰も持ち帰るようにしましょう。

たまに、灰や炭は木からできているからといって埋めてしまう方もいらっしゃるようなのですが、灰や炭は土壌のアルカリ化を進めますが腐らないため、基本的に土に戻ることはありません

一部に無計画に灰や炭を埋めたところで土壌改良にもならず、単なる不法投棄になってしまうため、絶対にやめましょう。

ゴミなどを持ち帰ることは、こうした無料利用ができる場所における最低限のマナーです。

塩コショウのみの味付けで肉を焼いて食べてみたり…。image by:梅原慎治
焼き芋を焼いてみたり…。image by:梅原慎治
基本的なルールは明記されています。image by:梅原慎治

この日は、川沿いの場所に設営したのですが、風も穏やかで天気も良く、川幅が広がり、緩やかになった多摩川の流れを眺めながらする焚火が最高。

師走(2022年12月)だったため、日が落ちてくるとさすがに冷え込んできましたが、川面に映る夕焼けはとても綺麗でした。

のんびりと「フェザースティック」(薪を毛羽立たせるように削って、火がつきやすいようにしたもの)を作ってみるのも良いですね。image by:梅原慎治
緩やかに流れる川面を眺めるだけの贅沢な時間を過ごすキャンプも良いですね。image by:梅原慎治
夕焼けがとても綺麗でした。image by:梅原慎治

「テントの試し張りがしたい!」「気軽にキャンプ気分を味わいたい!」そんな方にデイキャンプはとてもおすすめです。

この日は、冬とはいえ晴天だったため、比較的多くの方がデイキャンプやバーベキューを楽しんでいましたが、敷地が広いため、“混雑している”といった印象は受けませんでした。

しかしながら、都内の多摩川沿い、しかも無料という好条件から、暖かい季節にはかなりの混雑が予想されます。

そうした場合には、今後の動向にもよりますが、感染対策等には十分に気をつけるようにしましょう。

  • 郷土の森公園バーベキュー場
  • 東京都府中市是政6丁目27
  • 無料
  • 使用時間8:00〜21:00
  • 公式サイト
  • ※宿泊を伴う使用は禁止です。
  • image by:梅原慎治
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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埼玉県生まれ、都内在住のツーリングライター。主に関東近郊を走り周り、美味しい物や良い景色などを見つけて楽しんでいる。

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