春を告げる奈良の風物詩。東大寺の二月堂で行われる「修二会(お水取り)」
特別な「お松明」の日も!
3月に入り毎日行われる「お松明」ですが、特別な日が2日間あり、一層多くの参拝客が訪れます。それが3月12日に行われる「籠松明」と、3月14日に行われる「尻つけ松明」です。
「籠松明」は通常より巨大な約8m、重さはなんと約80kgにも及びます。この日はいつもの10本より多い11本から飛び散る火の粉が美しく迫力満点です。
二月堂の舞台から大きく突き出した火は、遠くから見ていても熱さを感じるような迫力です。
そして「尻つけ松明」とは10本の松明が次々と現れる行事です。二月堂の舞台を走り抜けたあと、一同にそろう様子が見られます。
燃え盛るお松明が10本そろうのはこの14日だけ。想像するより大きく燃え上がるお松明がずらりと並ぶ様子は圧巻の一言です。
「お水取り」は3月12日に行われる
「お水取り」の儀式は、3月12日の深夜1時ごろから始まります。しかし先ほどもご紹介した通り、この儀式は秘儀となっており、見学することはできません。
内容としては二月堂のほとりにある湧き水を組み上げ、そのお水を本尊に捧げる儀式で、3度にわたって汲み上げられるこの儀式が終わると春が来るといわれています。
修二会が秘儀といわれる理由は、この姿を見ることができないからですね。何がどのように行われているかは分からないからこそ神秘的で大切な儀式なのです。
はるか昔から伝わる古都奈良の儀式は、とても迫力はあるものの、神秘的で不思議な美しさがあります。
近畿地方に春を呼び込む伝統行事を見学しにぜひ出かけてみましょう。
- 修二会(お水取り)
- 奈良県奈良市雑司町406-1
- 毎年3月1日〜15日
- 公式サイト
- image by:photoAC
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