五感で楽しむ旅へ!エンタメ感満載の嵯峨野トロッコ列車大解剖

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2023/07/31

京都市右京区嵯峨野と亀岡市を繋ぐ嵯峨野トロッコ列車は、保津川の絶景や四季折々の風景をのんびり楽しむことができる観光列車です。素晴らしいのは景色だけでなく、運転士さんやスタッフの方々のおもてなしの数々。そして始発駅のトロッコ嵯峨野駅も見どころたっぶりです。

今回は、エンターテイメントな魅力たっぷりの嵯峨野トロッコ列車を大解剖していきます。

嵯峨野トロッコ列車とは

image by:嵯峨野観光鉄道

嵯峨野トロッコ列車は、トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までの全長7.3kmを結ぶ観光列車。保津川の渓谷沿いをちょっと早い自転車ぐらいのスピードで走るので、窓から四季折々の景色をのんびり楽しむことができます。

image by:嵯峨野観光鉄道

座席は全車指定席。車輌は木製椅子と裸電球があるレトロな4両(写真左)と、オープン車両の「リッチ号(写真右)」が1両という5両編成が基本。中でも窓ガラスが無く、風や光を肌で感じることができる「リッチ号」はとっても人気です。

※ただし雨天の場合は雨に濡れることがあるので要注意!

 チケットは、トロッコ列車各駅(トロッコ保津峡駅以外)の窓口で買うこともできますが、当日の窓口は混雑&完売していることもあるので、事前に席を予約・購入するのがおすすめ。さらにリッチ号は人気のため席が無くなることも多く、予約がベターです。

詳しい購入方法はこちら

五感をフルに使って楽しむエンタメ列車旅

それでは、トロッコの列車旅に行きましょう~!トロッコ嵯峨駅はJR嵯峨嵐山駅を降りてすぐ目の前にあります。JR京都駅から嵯峨嵐山駅までは各停で16分なので、京都駅からあっという間にトロッコ列車に乗れるのが嬉しいですね。

改札口を出てホームへ行くと、クラシカルな色合いのディーゼル機関車がお出迎え。今からこの列車でミニトリップをするのかと思うと気分が盛り上がります。


さあ、予約していたリッチ号へ乗り込みます。

駅員さんに伺うと、行きは前半が進行方向に向かって左側、後半は右側の眺めが良いということなので、行き帰り共に進行方向に向かって左側の席を予約しました。駅員さんたちのお手振りのお見送りを受けて、いざ、出発!

駅を出ると早速、ディーゼル音に加え、機関車のゴトンッゴトンッ!という大きな音と振動が。椅子が木製なので、余計に振動を感じます。

これは「風を感じ、音に耳を傾け、五感を使って楽しんでほしい」という創業当時の思いからなのだとか。ちょっぴり不便だけれど、心地良い音や振動、頬をなでる風が非日常へと誘ってくれます。

トロッコ嵐山駅の手前まではJR嵯峨野線を走っていきます。道中、列車は古いレンガ積みの「亀山トンネル」へ。見上げるとヨーロッパのお城のような素敵なトンネルです。

聞けば明治時代の京都鉄道のころに造られたものなのだとか。嵯峨野トロッコ列車は旧山陰本線を利用しているのですが、その前身は京都鉄道という私鉄だったのです。沿線ではこのような古いトンネルが8つもあるそうで、こちらも楽しみ!(京都鉄道、嵯峨野トロッコ列車の歴史についてはこちらへ

窓がないので、ひんやりとしたトンネルの冷気が伝わってきます。古いレンガが間近に見えて、レンガ好き、トンネル好きにはたまらない空間です。

社員みんなでおもてなし

トンネルを抜けると視界は一転。保津川の渓谷と嵐山の風光明媚な風景が広がります。木々の間から見える保津川やゆっくり走る屋形船、向こう岸には嵐山の山並みが見え隠れし、旅情感たっぷりです。

実はこれらの樹々の剪定を行っているのは、運転士さんや車掌さん。毎日走っているからこそ分かる絶景ポイントや、どの木を剪定したら景色が美しく見えるかなどを考えながら沿線の整備をしているそう。まさに、おもてなしの心が車窓の景色に詰まっています。

image by:嵯峨野観光鉄道

しかも春と秋には沿線のライトアップが行われるのですが、 これらの設置も運転士さんや車掌さんの手で行われているんですって!

お客さんに楽しんでほしいといえば、スタッフの方々のお見送りや(業務の都合でお見送りできない場合もあり)、車掌さんによる車内アナウンスも有名です。

アナウンスの内容は車掌さんによって異なり、中には歌を披露してくださる方もいるんですって。今日はどの車掌さんかな? なんて楽しみにするのも面白いかも。社員のみなさん、それぞれの個性を活かしたおもてなしに感動です。

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