日本には相手を尊重する美徳がある…外国人が指摘する日本人の独特すぎるところ
最後まで圧巻のストーリー展開で視聴者を釘付けにした、日曜劇場「VIVANT」。
最終話では、役所広司演じる最高指導者ノゴーン・ベキが、日本についての考えを語るシーンが流れましたが、なかでも「日本には考えの違う相手を尊重する美徳がある」との言葉が印象的でした。
国が違えば文化や習慣が異なるもの。考えが異なる国同士では、理解しがたいこともあります。
そこで今回は、日本在住の外国人にアンケートを実施。日本にきて感じた「日本人の変わってると思うところ」について伺ってみました。
独特すぎてついていけない!日本人の仕事観
まずは日本人の日常の風景から垣間見える「変わってるところ」を紹介していきましょう。
激しい通勤ラッシュで争いが起きないなんておかしい
都会では毎朝の光景である「通勤ラッシュ」ですが、初見の外国人には異様な光景に思えるのだそう。
「駅で歩くスピードがとても速いのに、絶対に人と人がぶつからないのが謎。全員忍者なの?」(オーストラリア出身・男性/日本在住歴1年)
「日本人は毎日混み合っている列車に乗って通勤できるのがすごい。通勤するだけで疲れる。台湾の満員電車とはレベルが違う」(台湾出身・男性/日本在住歴1年)
「電車の待機列に並んでいても、騒ぐことなく落ち着いて並んでるのがすごいと思う」(韓国出身・女性/日本在住歴8年)
行列に関しては、こんな意見も。
「スターバックスの列や人混みではイライラしているのに、USJやディズニーなどの長時間の待機列ではイライラせずに並べるのが理解できない」(パートナーが中国出身・男性/日本在住歴3年)
日常でふと遭遇する数分の待ち時間と、後に楽しみが待ってる数時間とでは、心持ちが違いますよね。
仕事人間なのにどこか抜けている
続いては、日本人の「仕事」ぶりについて。
世界的にみても勤勉で仕事熱心と言われる日本人ですが、その裏では「変わってるな…」と思われていることがたくさんあるようです。
「毎日、朝から晩まで長い時間働いているのがすごい」と話すのは、インドネシア出身の男性。
「休みの日にも働きに出たり、プライベートの時間を削っても平気でいられることにびっくり。インドネシアでは絶対にプライベート優先。仕事で自分を犠牲にすることはないよ」と、日本で感じたカルチャーショックを話してくれました。
「日本人は、仕事中は仕事モードだけど、普段はユーモアがあって面白い人もいる。オン・オフで性格が豹変し、別人格になる人が多い」(フランス出身・女性/日本在住歴8年)
また、日本企業の大きな課題「ペーパーレス化」についてはこんな意見も聞かれました。
「あとで手間が増えるのに「紙」の作業を増やして、最終的に苦労しているところがなんとも抜けてるなと思う」(ニュージーランド出身・女性/日本在住歴2年)
数年前からペーパーレス導入に取り組む企業は増えましたが、なかなか進まないのが実態。海外のかたから不思議に思われるのも無理はないですね。
日本独特の「飲み会」ルールがおかしい
「上司と部下など、友人関係でなくても飲み会や夕飯に誘われて、ほぼ強制的なところが変だなと感じた。一緒に飲みに行くのも仕事の一部みたいになっているのが不思議だった」(アメリカ出身・男性/日本在住歴5年)
個々に食べたいものを注文して”別会計”するのが基本の欧米では、日本の”奢る”文化が不思議に見えたのだそう。
「一緒に食事をする場合、割り勘や別会計にせず、その場の年長者が一人で支払いをしようとするのが変。親しい人やデートなら別だけど、全員分はちょっと…」(アメリカ出身・女性/日本在住歴30年)
考えてみれば、奢る・奢られるときのマナーがあるのも不思議ですよね。筆者はお酒を飲まないので、海外の別会計システムが日本にも広まってほしいと切に願っています。
社交辞令がめんどくさい
さらに面倒なのが、日本独特の「社交辞令」。
日本にきて7年目のイギリス人男性も、「日本人は別れ際に、『またご飯でも行きましょう』と約束のような言葉を交わすことがあるが、そのほとんどが社交辞令であるところが変わってる」とポツリ。
初めは社交辞令か本音かわからず、一気に距離を詰めすぎてしまったこともあるようです。
「職場の同僚を自宅に招いても、すぐには同意してもらえない。何度が誘う必要がある」(アメリカ出身・女性/日本在住歴30年)
一度打ち解ければ問題ないのですが、はじめは社交辞令で距離を取りつつ時間をかけて仲よくなっていく性分の人が多いんですよね。気を遣いすぎて、その気がないのに余計なことを言ってしまうのも日本人のあるあるではないでしょうか。