米国人の70%が不倫を経験…日本とは違う衝撃的な世界の浮気事情

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2024/02/14

日本にも「姦通(かんつう)罪」があった

image by:Unsplash

しかし、個人(夫婦)の努力だけで不倫や浮気を防ぎきれるのでしょうか。

現に、一部のイスラム教国家が不倫を死刑の対象とするように、法律(より大きな抑止力)を使って厳しく処罰する国や地域が存在するくらいです。

インドネシアのスマトラ島北部のアチェ州では、死刑までいかなくても不倫がむち打ち刑の対象となります。

日本でも、1947(昭和22)年までは姦通(かんつう)罪という法律が適用されました。江戸時代には、不義密通した両者を死罪にすると、公事方御定書下巻(御定書百箇条)で江戸幕府が定めています。

現代のアメリカでも、州によっては不倫が違法となります。具体的には、アラバマ、アリゾナ、フロリダ、アイダホ、イリノイ、カンザス、ミシガン、ミネソタ、ミシシッピー、ニューヨーク、ノースカロライナ、オクラホマ、ロードアイランド、サウスカロライナ、バージニア、およびウィスコンシンです。

これらの州で不倫をすれば、高額な罰金が科される、または投獄される可能性が出てきます。

フィリピンでも犯罪になります。ちょっと前までは台湾でも、少し前までは、韓国でもインドでも犯罪でした。

image by:Mohasseyn/Shutterstock.com

同じ法律で言えばイランのように、法的拘束力をもってヒジャブを女性に着用させるケースもあります。イスラム教徒の生活規範であるイスラム法(シャリア)をベースにしたイランの法律では、女性の体のラインがはっきりしないように、ゆったりとした衣服を女性にまとわせます。

先ほど紹介した不倫の動機には、アメリカの男性もヨーロッパの男性も、魅力的な人との出会いが挙げられていました。


イランの法律では、女性の魅力的な部分が、パートナー以外には露出しないように、法律で縛りを設けているのですね。不適切な服装の女性をパトロールする特別な警察すらイランには存在するそうです。

相手に自分を好きでいさせ続ける

image by:Unsplash

とはいえ、重たい罰則を設けてもなお、不倫を完全に防げるわけではない様子。現に、インドネシアのアチェ州で、不倫に対するむち打ち刑を推進した組織の男性が、自身の不倫でむち打ち刑に処されたとのニュースもあります。

そうなると、どのようなアプローチが結局は一番効果的なのでしょうか。そのヒントとなるような研究結果を、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究チームが発表しています。

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同大学の研究チームが120人の学部生に対して行った調査によれば、「恋は盲目」という言葉があるように、パートナーに対して愛を強く感じる時、他の人間が魅力的に見えなくなる確率が高まるそうです。

調査は、魅力的な異性の写真を学部生たちに見せ、最もときめく異性を選んでもらう実験から始まります。

その後、被験者に作文を課します。1つの被験者グループには自分の恋人について、他のグループにはその他のテーマについて書かせます。

その作文課題を挟んで、それぞれの被験者に、先ほど選んだ写真の異性についてあらためて思い出してもらう実験をすると、自分の恋人について文章を書いたグループの方が、写真で選んだ異性の詳細を忘れている傾向が有意に高いと分かりました。

自分の恋人について書いた被験者は、写真の異性について顔やスタイルなどを思い出せず、シャツの色だとか、撮影場所の情報だとか、不倫や浮気に特に影響を与えないポイントしか思い出せない傾向が高かったのだとか。

自分も相手を愛し、相手にも自分を好きでいさせる、この最も本質的な努力こそが結局は、人類に共通してできる最大の浮気・不倫予防なのかもしれませんね。

【参考】

 

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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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