辰年は「春日大社」で開運招福!龍のごとく運気が上がるパワースポット

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2024/01/06

奈良県奈良市にある「春日大社」は、平城京を守護する神々を祀ってきた由緒ある神社。春日山原始林に長年守られてきた社です。創建は奈良時代の768年と伝わります。

image by:Shutterstock.com

古来より皇室や貴族、武家などから崇敬をうけて繁栄し、現代も多くの人々が参拝に訪れます。春日大社の敷地内には、御本殿(大宮)のほかに数多の神社があり、パワースポットと呼ばれる社などが多いことで知られます。

奈良の鹿は春日大社が由来という神様の使い。写真は二之鳥居。image by:シカマアキ

また、奈良で見られる多くの鹿は、春日大社が由来の「神様の使い」としても有名。1998年に「古都奈良の文化財」がユネスコ世界遺産に登録され、春日大社も8つある資産の1つとなりました。

世界遺産登録25周年を機に制定された「新・南都八景※」では、「春日鳥居にたたずむ鹿」も選ばれています(※「南都八景(なんと はっけい)」とは、奈良市の東大寺・興福寺周辺にみられる優れた風景から「八景」の様式にならい、8つを選んだ風景評価を指す)。

今回は、そんな「春日大社」の基本情報や主な見どころ、ご利益を授かるスポットなどを紹介します。

奈良時代からほぼ変わらない姿、国宝や重要文化財も多い

春日大社で最も知られる中門を望む光景 image by:シカマアキ

春日大社」は、日本全国にある約3,000社の春日神社の総本社。社殿の配置は創建からほぼ変わらず、周辺の自然と建物が調和した姿が、日本古来の神社の様子を今に伝えます。

平安時代から続く「春日祭」(拝観不可)をはじめ、天下泰平・五穀豊穣・万民和楽を願う摂社である春日若宮の例祭「春日若宮おん祭」、参道の石燈籠や回廊の釣燈籠のすべてに灯がともされる「万燈籠」などの年中行事も有名です。

大宮御本殿4 棟が、国宝建造物に指定されています。

たった3基のレアな石燈籠を見つけると「お金持ち」になれる?

春日大社の参道、その長さは約1400mあります。一之鳥居からくぐり、石燈籠が並ぶ中を歩く光景は、平安時代からほぼ変わらないとのことです。いつ訪れても原始林に囲まれた静粛な空間。歩きながら荘厳な気分になります。


石燈籠が並ぶ春日大社の参道。毎日多くの人々が行き交う。image by:シカマアキ

そして、春日大社にある「燈籠」の数は約3,000基とのこと。その数は日本一です。

その中にある「春日大明神」と記された石燈籠を一晩のうちに3基見つけると、お金持ちになれるという言い伝えがあります。

「春日大明神」と彫られた石燈籠。一度ぜひ探してみてほしい。image by:シカマアキ

万燈籠の神事は毎年2月の節分と、8月14・15日の年3回のみおこなわれます。これをいつでも体験してもらおうと、大宮の回廊内にある重要文化財の「藤浪之屋」では、夜に光輝く万燈籠を再現されています。

「藤浪之屋」では真っ暗な空間で100基以上の釣燈籠がともる image by:シカマアキ

春日大社の”縁結び”スポット「夫婦大国社」

春日大社にある「縁結び」のパワースポットで知られるのが、末社の「夫婦大国社」です。大宮の南門を出て、先にある若宮の南に位置しています。

夫婦大国社。手前にある「水占い」もカップルらに人気ある。image by:シカマアキ

夫婦大国社は、その名のごとく「夫婦円満」「縁結び」「商売繁盛」のご利益があるとされ、全国で唯一、夫婦の大国様をお祀りしています。夫婦はもちろん、カップルや若い女性、外国人らが多く参拝に訪れます。

とくに「ハート絵馬」が人気。良縁祈願を書いた願い事が日本語だけでなく外国語でも多く見られます。

見た目もかわいい「ハート絵馬」の願い事は英語で書かれているものも多い image by:シカマアキ

また「しゃもじ奉納」も有名です。大国主命(おおくにぬしのみこと)様の伴侶である須勢理姫命(すせりひめのみこと)様の持ち物とされる杓子(しゃもじ)に願い事を書くと、その願いを叶えてくれるとのこと。

建物内の壁には、有名人が書いたしゃもじが多く並んでいます。


「若宮十五社めぐり」で運気をアップ。金運がとくに人気

「若宮」の周辺には、人が一生を送る間に遭遇するさまざまな困難から守る神々の15の社が鎮座しています。

若宮十五社めぐり」は、運気がアップすることで知られており、それぞれの社には「成長」「勇気」「財宝」「衣食住」「夢」などのご利益があります。

「若宮十五社めぐり」は1時間ほどで巡ることができる image by:シカマアキ

第1番納札社 である若宮から順番にお参りし、清々しい森の中をじっくりと巡ること約1時間。第15番目の夫婦大国社で、各神社の御朱印をいただくことができます。

「金龍神社」はそのご利益からピンポイントで参拝する人も多い image by:シカマアキ

また、第14番の「金龍神社」は、金龍大神(きんりゅうおおかみ)様が祀られ、その名が示すように「開運」「財運」を司るとされる社です。そのご利益ゆえ、数多ある春日大社の末社で特に人気が高いとのこと。

金龍神社には金運を授かりたい人々の願いが込められた絵馬が多くある image by:シカマアキ

後醍醐天皇が敗走する際、春日大社へ立ち寄って宮中から持ち出した鏡を納めたと伝わるゆかりのお宮でもあります。御本殿(大宮)からやや奥に位置しているので、お参りをお忘れなく。

とてもかわいい「鹿みくじ」。多国語バージョンは外国人にも人気

南門をくぐってすぐの御本殿参拝所に「春日大社 鹿みくじ」が並んでいます。

おみくじを口にくわえた木彫りの鹿はとてもかわいく、なかには色違いや、英語や中国語などのおみくじも。運試しも兼ねた鹿みくじ、ぜひおすすめです。

木彫りの「鹿みくじ」(左)の加え、「白鹿みくじ」もある image by:シカマアキ

大宮の国宝・御本殿の御祭神は4柱。第一殿「武甕槌命(たけみかづち)」様は、雷や剣、武力を象徴する神様で、産業発展・武芸向上・国家鎮護などにご利益を賜ることができます。

第二殿「経津主命(ふつぬしのかみ)」様は武甕槌命様と似て、勝負運・交通安全・災難除けなどにご利益あるとされます。

春日大社の大宮の回廊には多くの時代で奉納されてきた釣燈籠がある image by:シカマアキ

そして、第三殿「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」様は、日本史上最も繁栄した一族の藤原氏の祖神で子孫繁栄・出世など。第四殿「比売神(ひめがみ)」様は、天児屋根命様の妻にあたります。

春日大社が「龍神信仰」が盛ん。今年は「春日五大龍神めぐり」で開運招福

広大な敷地のある春日大社には、ほかにも多くの社が点在しています。

特に、御本殿の北には龍王社があり、春日大社は古くより龍神信仰が盛ん。龍のごとく運気が天にのぼるほど向上する福徳をあやかる「水谷九社めぐり」があります。

ちなみに、2024年の干支は「辰」です。今年は運気が上がる5つのお社などを巡拝する「春日五大龍神めぐり」が1月11日(木)から開始されます。

  • 春日五大龍神めぐり
  • 受付場所:夫婦大国社
  • 初穂料:1,200円
  • 開催日:2024年1月11日(木)〜
  • 受付時間:9:00〜15:00 ※年末年始等受付できない場合があります
  • 公式サイト
春日大社境内図。奈良にある他の社寺と比べてもとても広い。image by:シカマアキ

さらに、春日大社には国宝354点や重要文化財1,482点など約3,000点を所蔵。これが見られる国宝殿は「平成の正倉院」と称えられる場所です。

春日大社がもっとも混雑しているのは、神事が行われる時期や年末年始など。朝早い時間は人が少なめで、快適に参拝できるでしょう。敷地内がとても広いので、歩きやすい靴で、時間に余裕をもって訪れてください。

  • 春日大社
  • 奈良県奈良市春日野町160
  • 0742-22-7788
  • 近鉄奈良駅
  • 【御本殿(大宮)参拝所】不要【御本殿特別参拝】500円【国宝殿】一般500円/大学生・高校生300円/中学生・小学生200円ほか ※国宝殿は一般のみ20名以上400円
  • 【御本殿(大宮)参拝所】3月~10月 6:30~17:30/11月~2月 7:00~17:00【御本殿特別参拝】9:00~16:00/その他拝観できない日あり【夫婦大国社】9:00~16:30【御祈祷所】9:00~16:00【国宝殿】10:00~17:00ほか(16:30受付終了)
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ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

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