「まち」を編みなおす。地域にデザインの視点を取り入れた20の事例
地域でかわる、まちの編み方
淡路はたらくカタチ研究島
以前取り上げた「淡路はたらくカタチ研究島」。兵庫県の淡路島における雇用の受け皿として、島の豊かな地域資産を活かした新しいビジネスの創出を目指す、「民」と「官」の協働プロジェクトです。
このプロジェクトの難しさは、「どの事業者でも作れるものを製品化する」という制約。付加価値のある商品を生み出すことはもちろんですが、雇用創出のためにどんな事業者でも作ることができる商品の開発が求められています。
燕三条 工場の祭典
江戸時代から続く金属加工生産の集積地で、優れた技術を持った4000社もの中小企業がひしめく新潟県燕三条地域。普段は閉じられている工場を見学することでものづくりを体感し、さらに現地で即売に結びつけるイベント「燕三条 工場の祭典」が注目されています。
イベントのデザインテーマであるピンクの斜めストライプがまちのあらゆる工場に掲げられ、普段は暗く閉塞感のある工場のイメージを払拭します。
「外」と繋がることで、工場自身が「見られている」意識を持つ。この意識改革によって工場の環境改善だけでなく、新たな商品開発のきっかけにもなっています。
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