空き地が遊びと挑戦の場に変身!?子どもも大人も集まる街なかコンテナ
あなたの家の近くに空き地はありますか? ここ数年、佐賀市の一角にあるたった340㎡弱の小さな空き地に、子どもたちの笑い声が再び溢れているそう。生まれ変わった空き地のコンセプトは、誰もが自由に楽しむことができる空き地リビング。それが今回ご紹介する「わいわい!!コンテナ」です。
21世紀型の空き地の活用法
「わいわい!!コンテナ」が生まれた佐賀市の人口は、約23万人。典型的なクルマ社会で、中心市街地の商店街は歩く人も少なく閑散としている…全国にある地方都市と同様の問題をかかえていました。
マンションの建設が進み、せっかく街に人が住むようになっても、中心市街地の商店街を訪れる人は少なく、郊外へ車で買い物に行く人がほとんど。このような流れを止めることはできず、商店街の元気はなくなるばかり。次第にシャッターを下ろすお店が増え、あちこちに空き地や駐車場ができたそうです。
そこで始まったのが、中心市街地の再生計画。空き地に大きな建物を立てて、テナントを入れてという従来の手法ではなく、空き地を空き地として利活用できる方法はないだろうか。「リスクを抑えるためにはまず社会実験でトライしてみよう」そう考えた時に生まれたアイデアが、移動可能でオシャレ感もある中古コンテナの利用でした。
空き地が原っぱに大変身
こうした考えに基づいて「わいわい!!コンテナプロジェクト」は、佐賀市の社会実験の一つとして2010年にスタート。
西の老舗百貨店「佐賀玉屋」、北の再開発ビル「エスプラッツ」、東の柳町・呉服町エリア、そして佐賀の歴史文化が残る南の佐嘉神社・徴古館周辺を4つの核とし、この4核に囲まれたエリアを再生重点地区とし、核の活性化を図ると同時にその間を人が回遊するように、人が立ち寄りたくなる場所として、コンテナの設置を検討。最終的にプロジェクトで使用するコンテナは、佐嘉神社・徴古館周辺エリアの北側に置かれることが決まりました。