祝・日本の新しい世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
バーレーンで6月24日から開催されていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)による第42回ユネスコ世界遺産委員会にて、6月30日に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に正式登録されました。日本では、18件目の文化遺産となります。長崎出身のメルマガ『上海からお届け!簡単3分、写真で覚える生活中国語』の著者・今道剛さんが、今回の世界遺産登録について、その歴史的意義と長崎のこれからについて、長崎市内の教会を巡りながら解説してくださいました。
長崎を愛する福山雅治さんからも喜びのメッセージ!
2018年6月30日長崎県と天草にまたがる日本のキリスト教の布教の歴史に関わりのある教会堂や聖地、集落、城跡、展示施設などが「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として、日本初のキリスト教関連の「世界文化遺産」として認定されました!
遠藤周作の原作で潜伏キリシタンが住む外海町を舞台とした映画「沈黙-サイレンス-」でも、長崎のキリスト教の歴史の一部が描かれていますが、外海町の「外海の大野集落」も今回の「世界文化遺産」として名を連ねています。
地元長崎では「長崎の教会群を世界遺産にする会」の発足から数えて17年の長き道のりと、その快挙を受けて「五島列島の久賀島(ひさかじま)」を訪れたことのある、長崎県の我らが兄貴「福山雅治」もコメントを発表し、更に盛り上がりをみせる「世界文化遺産」の認定なのです。
【福山雅治さんのコメント】
このたびは、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録おめでとうございます。
長崎の様々な歴史を知ることでこれからの人類の平和にも繋がっていく。
今回の世界遺産登録は、そのきっかけを与えてくれることになるのではないでしょうか。
キリスト教とともにある、長崎県民の暮らし
私を含めた長崎県民とキリスト教というのは意外と身近な存在かと思います。私自身、仏教徒でありながら近所にあったキリスト教の保育園に姉弟で通い、毎朝マリア様に手を合わせて挨拶をして、保育園の横にある教会の近くを走り回っていたのを憶えていますし、今考えると罰当たりかも知れませんが、日本二十六聖人殉教地は小学校時代の遊び場でした。また長崎ローカル局のニュース番組では教会で祈りを捧げるキリスト教徒を取り上げることも度々あります。