本場より美味いもの多すぎ。訪日外国人が驚いた「ニッポンの常識」
日本人にとってはごく当たり前に常識のように思っていたことでも、視点を変えてみると「驚き」になることもあるようです。
例えば電車もそのひとつで、時間ぴったりに到着する日本の電車に驚く外国人も少なくないとか。
そこで今回は世界中を旅するライターの坂本正敬さんが、数名の外国人にインタビューを行い、訪日外国人が驚いたニッポンでは当たり前のことを調査しました。私たちが知らなかった日本の意外な「スゴいこと」が見えてくるかもしれません。
日本って「すごい」と感じる瞬間は、ある?
1979年に『Japan as No.1』という書籍がベストセラーになったころは、世界で日本は飛ぶ鳥を落とす勢いだったと聞きます。しかしその後、世界を驚かせた勢いは急速にしぼんでいき、低迷の時代がやってきます。
それでも最近では訪日観光客数も増加しており、なかには「Japan is cool!」などという言葉とともに、日本を褒めてくれる外国人が増えてきているような印象があります。
今回は、実際に筆者の身の回りにいる外国人に「日本ってすごいと感じる瞬間ある?」と聞いてみました。
声をかけた人数は10人程度なので普遍性には乏しい情報ですが、聞いてみるとさまざまな意見が出てきたのです。
道路やガードレールがきれい/ロシア出身
まずはロシア出身の方の意見から。その方によると、日本の「道路」や「ガードレール」が素晴らしいとのこと。
私たちが日ごろから何気なく使っている道路ですが、どんな驚きがあったのでしょうか。
日本の道路は雑草が生えてなくて、とてもキレイに整備されています。定期的に中央分離帯に生えている木や草を剪定していて、日本人は道路にまで美意識があるのか…!と関心しました。
そしてガードレールがいつもキレイ!誰かが車をぶつけてしまったときでも、すぐに修理していますよね。あと自分自身が歩行者として歩いているときも、道が整っていて雨が降ったあとでも歩きやすいです。
ロシアの道路はデコボコで、歩いているだけで泥だらけになることも珍しくありません。だから日本の道路は全てきちんとしているなぁと思います。(ロシア出身・30代)
話を聞いたロシア出身の方いわく、「ロシアでは道路がこんなに隅々までキレイに整備されていない」との話。
米CIA(中央情報局)が作成する『The Worldfact Book 2018』によれば、日本の道路総延長距離は約121万251kmで世界第6位、ロシアは約128万3387kmで世界第5位です。
両国は道路が距離的に変わりないものの、国土の広さが比較にならないほど違うため、ロシアでは物理的に手入れが行き届かないのかもしれませんね。