世界遺産の中に住むって、どう?美しくも不思議な「住居群」7選
多くの人を魅了する「世界遺産」たち。日本にもさまざまな世界遺産があり、岐阜県の「白川郷」のようにいまでも人が暮らしているところもあります。
かつて人々が住んでいた家屋が残されている世界遺産のなかには、「なぜこんなところに家が!?」と驚くような場所も。そこで今回は、住居のある世界遺産の数々をご紹介していきます。
目次
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
麗江古城/中国
天守閣のある日本のお城とは違い、中国のお城とは街を取り囲む城壁のことを意味します。
街を守るために築かれる城壁と、それを含む街全体を城と表現するのですが、この「麗江古城」にはほかの地方で見られるような城壁は存在していません。
外部との接触を妨げる城壁がないのは、かつてこの街がシルクロードの中継地点として栄えていた歴史が影響しているとされています。
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- >>>世界遺産「麗江古城」と少数民族・ナシ族が守ってきた懐かしい街並み
メサ・ヴェルデ/アメリカ
「メサ・ヴェルデ国立公園」は、アメリカのコロラド州南西部にあるネイティブアメリカンのアナサジ族の集落遺跡群です。
特徴は、断崖をくりぬいて住居を作っていること。そもそも1888年に巨大集合住宅の断崖を「クリフ・パレス」が発見されてから、有名になりました。
タオス・プエブロ/アメリカ
アメリカのニューメキシコ州タオスにある「タオス・プエブロ」は、ネイティブアメリカンのプエブロ部族の古代の集落です。
最大の特徴は、リオプエブロ川によって二つの部分に分割された、赤褐色のアドビ煉瓦の複数階の団地になっていること。西暦1000年から1450年の間に建設されたと推測されています。
ムザブ/アルジェリア
アルジェリア中部ガルダイア県にある世界遺産「ムザブの谷」には、5つの街の遺跡群が遺っています。
その町並みは独特で、パステルカラーの家が立ち並び、観る者を圧倒するほど。この遺跡は、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジェに影響を与え、その創作の源になったといわれています。
歴史的城塞都市クエンカ/スペイン
スペインのカスティーリャ=ラ・マンチャ州クエンカ県にある世界遺産の旧市街「歴史的城壁都市クエンカ」。
この街はフカル川とウエカル川という2つの川にはさまれた石灰岩の地形で、崖の上に立っています。
もともとは9世紀に作られた要塞だったのですが、そのあと街へと変貌していきました。こんな、崖の上に立っている街なので不思議な雰囲気を醸し出しています。
アマルフィ海岸/イタリア
イタリア南部のサレルノ湾に面した海岸である「アマルフィ海岸」は、「世界一美しい海岸」と称賛される景勝地です。
海岸線は約30kmに及び、その海岸線の急斜面に家が建っています。見晴らしは素晴らしいのですが、立ち並ぶ家々は急斜面過ぎて、上り下りが大変かもしれませんね。
マテーラの洞窟住居/イタリア
イタリアのバジリカータ州にある世界遺産「マテーラの洞窟住居」には、「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が数多く存在します。
基本的には洞窟を住居にしたものなので、一見するととても住居には見えません。8世紀から13世紀にかけて、東方からやってきた修道僧たちが住み着きはじめたといわれています。
また、サッシの中心には、13世紀に建築された石造の「ドゥオモ」と呼ばれる教会堂があるのも特徴です。
アルベロベッロのトゥルッリ/イタリア
「アルベロベッロのトゥルッリ」は、イタリア南部のアルベロベッロにある伝統家屋群のことです。この地方独特の伝統家屋を「トゥルッリ」と呼びます。
トゥルッリは、どんがった屋根を持つ家屋で、部屋ひとつに屋根ひとつが乗っているのが特徴です。この地方は石灰質の土地で、かつてこの土地の農民たちが苦労して作り上げたそう。
「住めば都」といいますが、住居が残されている不思議な世界遺産はいくつかあります。これらの家屋に住んでいる人たちは、一体どのような暮らしをしているのでしょうか。いつかは実際に直近で見て、人々の暮らしを体験してみたいものですね。
- image by:Shutterstock.com
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