アラサーは未来の日本をどう見るか。30代が岐阜県のこれからを考える
地域の社会課題を解決するのは一体誰でしょうか。もちろん男性も女性もどの世代の人も、自分が住んでいる日本が抱える課題には真摯に向き合わなければいけませんが、中でも特に意識するのが、将来のキャリアを見据える30代ではないでしょうか。アラサー世代が岐阜県の未来の為に立ち上がった様子を「マチノコト」からご紹介。
アラサーよ立ち上がれ!
責任世代と社会課題を考える「岐阜アラサー会議」が12月23日に開催!
「まちづくり」や「社会貢献」の活動をされている方々を見ると、20代後半から30代の方が多いことに気づきます。さまざまなジャンルにおいて、経験や実績を積み重ね、活躍する「アラサー」の人々。
彼らのお話を聞いてみると、「仕事に慣れ、少しずつ結果を出せるようになったものの、結婚や出産、家族といった将来のキャリアを見据えていかないといけない」と話します。
岐阜県では今冬、岐阜のまちづくりに関わるアラサー世代が集結し、集まった参加者とともに個々が抱える課題意識を全体で共有し、新たな動きと結びつきとなる会議が行われるようです。
地域の責任を背負う「アラサー世代」
12月23日に岐阜で開催予定の「岐阜アラサー会議」。このプロジェクトは、岐阜県内の町議会議員や、岐阜県各地のまちづくりに関わるNPO職員など、6人のアラサー世代が集まって運営されています。
「なにげない一言から始まったんです」と、岐阜県垂井町の町議会議員であり「岐阜アラサー会議」の運営メンバーでもある太田佳祐さんは話します。
「京都のまちづくりに積極的に取り組む方が岐阜に来たときに、若者が地域を盛り上げる『若者会議』というイベントの話になりました。しかし、参加資格が20代までで、参加することが出来なかったんですよね。移住促進や地域振興という問題は、30代の僕らの世代が責任を持って考えていかなければいけない問題でもある。だったら、アラサーで集まってなんかやろうと」。
同じく「岐阜アラサー会議」の運営メンバーであり、長良川流域の地域づくりを行うNPO法人「ORGAN」で勤める浅野雅樹さんも、「岐阜のなかで横の繋がりを欲していた」と語ります。
「『若者会議』は、地域を知り、魅力を探し、企画を考え、実践を試みるイベントですが、僕たちは既に仕事として、それを行ってきました。ですが、「ORGAN」のように観光系やまちづくりの人たちとは関わりがあっても、福祉や政治といった異業種の方と価値観を交流して、横の繋がりを作る機会はなかったんですよね。実際に活動を行い、それぞれが積み重ねてきた経験を持ち寄る場はきっと良い場になると思いました」。