2022年はアートフェスの当たり年!「瀬戸内国際芸術祭」と「大地の芸術祭」の魅力
芸術や美術は美術館で静かに鑑賞するもの、というイメージを抱いていませんか?
確かに美術館や博物館で楽しむものもありますが、最近は屋外アートとして見える景色すべてが作品という考え方のアートフェスティバルも各地で開催されています。
2022年はそんな屋外型のアートフェスティバルの当たり年!3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭2022」と「越後妻有 大地の芸術祭2022」の2つが同時に開催されています。
今回は美しい景色とアートを同時に楽しめる2つのアートフェスティバルに迫ってみましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
「瀬戸内国際芸術祭2022」とは?
「瀬戸内国際芸術祭」は、2010年から始まった新しい現代アートのフェスティバルです。名前にもある通り、瀬戸内地方の小さな島々を舞台に3年に一度開催されており、2022年は5回目の開催を迎えています。
なんといっても瀬戸内の美しい景色と現代アートとの融合が大きな見どころ。風光明媚な島々をめぐりながらアート作品に出会い、島の暮らしを知り、島のグルメを堪能し、島の人々と触れ合うといった素敵な体験ができる芸術祭です。2022年は瀬戸内に浮かぶ12の島々と2つの港を舞台に現代アートを鑑賞できます。
芸術祭は春、夏、秋の3期に分けられ、全期間楽しめる作品もあれば、期間限定で消えてしまうものも。
なかには次の芸術祭で見られるものもありますが、はっきりとは分かりません。次に訪れても出会うことは難しい、儚いアート作品も魅力といえるでしょう。
2022年のテーマは「海の復権」
さまざまな場所で、たくさんのアーティストが生み出した作品が見られる瀬戸内国際芸術祭。
しかし一本の大きなテーマがあり、アーティストたちはそのテーマを軸にそれぞれの完成を表現しています。2022年のテーマは「海の復権」です。
「海の復権」というテーマに込められた思いさまざまです。が、瀬戸内の島に住む人々と訪れる人々がアートによって幸福になり、瀬戸内が世界の「希望の海」となることがひとつの大きな軸に。
そのため地元の人々とアートは密接に関係してるものであり、島の生活の一部に溶け込んでいます。
パスポートを使って回ろう!
島々をめぐる瀬戸内国際芸術祭は、回り方をあらかじめ考えておくことが必須です。個人で訪れる場合、まずはどの島でどの作品を見たいのかを決め、宿泊施設と交通機関を予約しましょう。
島では徒歩かレンタサイクルで周るのがおすすめです。小豆島のようにフェリーで渡れる島であっても、混雑回避のために車で行くのは控えましょう。
チケットは大きく分けて3種類。春・夏・秋の3期間すべてをカバーするもの、期間限定のもの、そしてデイパスポートです。作品によってはパスポートやデイチケットを持っていても別途料金が発生するものもあるので注意しましょう。
また、島にはATMがほぼなく、クレジットカードも使えないことが多いため現金の用意を忘れずに。
こんなアート作品にも出会える!
瀬戸内国際芸術祭で出会える作品は、全部で214にものぼります。184組のアーティストが生み出す作品は、巨大で分かりやすいもの、小さく難解なもの、思わず笑顔になってしまうようなもの、深く考えさせられるものなどさまざまです。
現代アートの聖地となっている直島には、草間彌生の「赤かぼちゃ」が、小豆島には山や湖を作るといわれる妖怪ダイダラボッチをテーマにした巨大な「ダイダラウルトラボウ」も。
鬼ヶ島の異名を持つ女木島では、鬼が住んだとの伝説が残る洞窟に鬼瓦が展示されたりと、面白い作品に出会えますよ。まずは公式サイトで見る作品を吟味して出かけましょう。
- スポット詳細記事
- >>>どこもかしこも鬼だらけ。走って巡る、リアル鬼ヶ島「女木島」
- 瀬戸内国際芸術祭2022
- 春:2022年4月14日(木)〜5月18日(水)、夏:8月5日(金)〜9月4日(日)、秋:9月29日(木)〜11月6日(日)
- 公式サイト