服、脱いで運転してもいい?日本人がショックを受ける世界の「交通ルール」
世界が違えば、文化が異なるのは当たり前。なかでも意外なところで異文化を感じるシーンがあります。例えば、各国の「交通ルール」もそのひとつ。
旅先ではとくに見知らぬ交通ルールによって、普段とは異なる行動を強いられるため、ちょっと緊張することもありますよね。そんな日本とは異なる世界のちょっと変わった交通ルールを集めてみました。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
クラクションを鳴らすと赤信号が長くなる
最初は、インドのムンバイ(旧称・ボンベイ)に試験的に導入された交通ルールから。
ムンバイといえば、都市圏全体は約2,365万人ほどに達する人口の多い都市です。そのため、慢性的な渋滞も避けられません。
渋滞が発生すれば当然、ドライバーはイラだち、クラクションを鳴らします。何年も前の記憶ですが、インドの都市部はクラクションが本当にひどかったです。
調べてみると現在も変わらないみたいで、その騒音に業を煮やした地元の警察が、ユニークな社会実験を2020年11月に導入しました。
クラクションなどの騒音が85デシベルを超えると、赤信号の待ち時間を示すカウントダウンの数字がリセットされ、あらためて長い時間を待たなければいけない仕組みになっていました。
ムンバイのいくつかの重要な交差点で1日15分だけ導入されたその社会実験を撮影した動画が、地元警察やメディアの公式Twitterなどでも公開されています。
Mumbai’s traffic police has a new rule: Honk more. Wait more.pic.twitter.com/aVruqAT0xH
Brut India (@BrutIndia) February 3, 2020
普段通り、クラクションを鳴らすと、赤信号の待ち時間が延長され、「Honk More. Wait More.」のデジタル表示が掲示板に示されます。
ドライバーや通行人たちは、怒ったり、笑ったり、写真を撮ったりしていました。
意味としては「もっと鳴らして、もっと待ってね」といった感じでしょうか。そのあと正式に導入されたわけでないみたいですが、すごくユニークな取り組みですよね。
ちなみに現在も「No-Honking Days(クラクションを鳴らさない日)」などを設定して、騒音問題を解消しようと取り組んでいるのだとか。
運転中は水すら飲んではいけない
キプロスという国をご存じですか?地中海の東側、トルコの南に浮かぶ島国になります。島の広さは四国の半分くらい。人口は約121万人で、ギリシャ語・トルコ語を公用語とし、英語も得意としています。
そんなキプロスには、ちょっとユニークな交通ルールがある様子。そのルールとは、運転中に飲食物を口にしてはいけないといった決まりごとです。もしも、口にする場合は、自動車を停めなければいけないのだとか。
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ただし、イギリスの「Gazette & Herald」に寄せられたコメントによると、例えば脱水状態など飲食物を口にしないと運転できない状態に陥るのであれば、飲み物・食べ物を実際には口にしても大丈夫と、同国の国民らしき人の書き込みも見られました。
察するに、ルールとして決められているものの、それほど厳格ではないのかもしれませんね。