世にも奇妙な建物も…人生で一度は見たい「サウジアラビア」の絶景9選
アラビア半島に広がる大国「サウジアラビア」。世界トップクラスの石油輸出国として強大な力を持ち、その原油埋蔵量は世界第2位。イスラム教発祥の地でもあり、メッカをはじめとした巡礼者たちの聖地でもあります。
そんなサウジアラビアに点在する絶景は、モスク(礼拝堂)をはじめとした圧巻の建築群に加え、神殿やオアシスなど、まさにアラビアン・ナイトの夢の世界。数々の世界遺産を含む歴史的なスポットについて、その魅力を深堀りしてみましょう。
目次
預言者のモスク
サウジアラビアの西部に位置する「メディナ(madina)」は、かつてイスラム教の預言者ムハンマドとその信者たちが在住した街。
ムハンマドはメディナで落命し埋葬もされていることから、聖地メッカに次いで「聖なる都市」と呼ばれています。
このメディナで最も重要といえる絶景が「預言者のモスク」。かつてはムハンマドの家であり、現在はお墓でもあることから、イスラム教では最重要聖地のひとつに。多くの巡礼者が集う場所として、歴史を重ねるなかで多数の拡張工事が施されています。
近隣には、ムハンマドが存命中から存在した世界最古のモスクのひとつ「キブラティンモスク」や、世界初のモスク「クバモスク」、ムハンマド軍とメッカ軍の激戦地「ウフド山」といった聖地の数々に加え、アラビアのロレンスにより破壊された「メディナ駅」など、イスラムを語る上で外せない歴史遺産の数々が集中しています。
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フローティング・モスク
1985年に建造された「フローティング・モスク(Floating Mosque)」は、「Float(浮く)」の名の通り、海を漂うかのような場所に位置している幻想的なモスク。
海面下に台座があり、白亜にターコイズブルーを組み合わせた外観と海がコラボレーションした光景は、まさに絶景です。
イスラム建築による設計で造られた建物は、メインドームと52個もの外ドーム、内部にはステンドグラスの天井や56カ所もの窓、紅海を展望できる広々とした中庭など、静かで荘厳な空気の中に華やかなディティールが散りばめられています。
先端技術を取り入れた音響や照明などの要素も相まって、その魅力は増加。参拝者たちの声を聞きながら、美しいひとときを過ごせる場所として、ジェッダで最も訪問者が多いモスクのひとつとして人気を集めています。
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アル・コバール・ウォーター・タワー
アラビア湾の海岸沿いに位置する人口約36万人の都市「アル・コバール(Al-Khobar)」で出会えるのは、街のランドマークとして知られる「アル・コバール・ウォーター・タワー(Al-Khobar Water Tower)」。
海にぽっかりと浮かんでいるような姿で、夜のライトアップ時まで絶景が続きます。
周囲には「コバール・コーニッシュ・モスク」などの魅力的な建築群に加え、巨大なショッピングモール「アル・ラシード・メガ・モール」をはじめとした観光スポットが並び、買い物にグルメ、公園まで楽しめるビーチリゾートとなっています。
さらに、隣接する「キング・ファハド・コーズウェイ」も見逃せない絶景のひとつ。サウジアラビアとバーレーンを繋ぐ全長25kmもの長大な橋で、サウジアラビア地域の壮大さを感じさせてくれるスポットです。
マラヤ・コンサートホール
サウジアラビア北部にある神秘の古代都市「アル・ウラ(Al-‘Ula)」で見逃せないのが、奇妙な建築として知られる「マラヤ・コンサートホール(Maraya Concert Hall)」。
アル・ウラー王立委員会により建造された9,740平方メートルに及ぶ巨大なコンサートホールは、「最も大きなガラス張りの建築物(largest mirrored building in the world)」としてギネス世界記録を保持しているほど。
建物全面が鏡張りでできたホールは、周囲の景色を反射しながら風景に溶け込む、驚きと不思議に満ちた絶景です。
アラビア語で「反映」を意味する「マラヤ」という名称の通り、サウジアラビアの圧倒的な風景の美しさを永遠に反射し続ける場所として、多くの人が足を運んでいます。