外国人の「日本酒」爆買いが止まらない。世界に広がる地元のSAKE
世界に名を馳せる日本酒たち
海外での知名度を測る指標のひとつは、有名なコンペで選ばれた日本酒であるかどうかが大きなポイントになってくるのではないでしょうか。
その有名なコンペのひとつが、毎年イギリス・ロンドンで行われる「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC )」です。こちらその名の通りワインのコンペですが、実は2007年よりSAKE部門を設置。
“海外の人の口に合う”厳しい審査を勝ち抜いた日本酒が各部門ごとに毎年選ばれています。SAKE部門はそれぞれ9部門に分かれ、「金賞」、「銀賞」、「銅賞」、「大会推奨酒」の4つ判定されます。
金賞を獲得した酒の中で、特に優秀な日本酒には「トロフィー」という称号が与えられます。さらに、「トロフィー」を獲得した中からひとつの銘柄に、SAKE部門の最高賞として「チャンピオン・サケ」の称号が与えられます。
今年 1245つの銘柄からこの「チャンピオン・サケ」に選ばれたのは、岩手県の「南部美人 特別純米酒」でした。
2017年度 チャンピオン・サケ
岩手県「南部美人 特別純米酒」
このお酒は岩手県二戸市産の岩手県オリジナル酒造好適米「ぎんおとめ」を使用した日本酒。二戸市は人口わずか2万8000ですが、小さな町のお酒が「世界一の酒」に輝き話題を呼びました。この「メイド・イン・岩手」のお酒は現在34カ国に輸出されています。
その他、各部門のトロフィーに選ばれたのはこちら。
2017年度 SAKE部門のトロフィー
【純米酒 部門】
「南部美人 特別純米」(岩手)
「梵 ・純米 55」(福井)
「鈿女 特別純米」(三重)
【純米吟醸酒 部門】
「純米吟醸 からはし 山田錦」(福島)
「自然酒 純米吟醸」(福島)
「渡舟 純米吟醸 ふなしぼり」(茨城)
「大信州 N.A.C. ひとごこち」(長野)
【純米大吟醸酒 部門】
「金雀 40%」(山口)
「太平山 純米大吟醸 天巧」(秋田)
「燦然 純米大吟醸」(岡山)
「菊 純米大吟醸」(栃木)【本醸造 部門】
「一ノ蔵 無鑑査本醸造 甘口」(宮城)
「鍋島 特別本醸造」(佐賀)
【吟醸酒 部門】
「開運 吟醸 山田錦」(静岡)
【大吟醸酒 部門】
「辯天 極上 大吟醸原酒 山田錦」(山形)
「雪の茅舎 花朝月夕」(秋田)
「本洲一 大吟醸原酒」(広島)
【古酒 部門】
「談山 貴醸酒 累醸酒」(奈良)
「一ノ蔵 Madena」(宮城)
【スパークリング 部門】
「出羽桜 とび六」(山形)
【普通酒 部門】
「聖徳 別撰」(群馬)
「不動 軽快辛口」(千葉)
「渓流 蔵囲い」(長野)
本当に、全国各地の様々なエリアの日本酒が海外で名を馳せていますね。
以上、海外における日本酒事情を紹介しました。私たち日本が昔から慣れ親しんだ日本酒を、いまでは世界各国でSakeとして楽しむ人たちが増えてきました。
しかも、飲んで楽しむだけではなく、中にはアメリカのようにオリジナルの酒を作る国も現れました。一過性のブームではなく、日本酒ブームはこれからも続きそうですね。
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