不気味なほど神秘的。スペインの「海底ミュージアム」

TRiP EDiTOR編集部
TRiP EDiTOR編集部
2018/03/26

海底に沈める作業は大掛かり!

Jason_deCaires_Taylor_sculpture-3278

今回行った取材によると、アートを学ぶ傍ら、ダイビングのインストラクターでもあった製作者Taylor氏は、自身の大好きなもの、つまり「海」と「アート」を統合させたプロジェクトを実現したかったのだそうです。

Jason_deCaires_Taylor_sculpture-08035
水中に沈めた作品たちは幻想的

3年以上の年月をかけ、多くの人々が関わる一大プロジェクトであるゆえ、実現には効率的なマネジメントを行ったり、様々な協力体制が必要だと言います。

特に巨大な作品についてはインフラ面を含め、その取り扱いに大変な神経を要するそうです。

なにせ労力を注ぎ込んで製作した作品を、未知なる海底へ沈める訳ですから、そこには想像を絶する苦労が伴うのでしょうね。

 

12
船の上から、クレーンで降ろしていく様子
Jason_deCaires_Taylor_sculpture-06132
クレーンを使って、作品を海中に沈めていく

9

1

16

 

Jason_deCaires_Taylor_sculpture-06326
ダイバーも参戦
Jason_deCaires_Taylor_sculpture-08010
ダイバーが一体ごとに設置していく様子

 

環境に優しいコンクリートを使用して造られる彼の作品は、私たち人間の日常の一コマを表現しながらも、海底に潜む問題に目を向けそれと向き合うことの脅威について、人々にもっと知ってほしいという強い思いがあるそうです。

酸素ボンベなしでは観覧できない海底のミュージアム

きっと同じ作品でも、地上で観るものとは全く別物のように感じられそうです。


海の生物たちと一緒に作品の数々を眺め、一体何を感じるのか、一度体感してみたいものですね。

 

海底ミュージアムが出来上がっていく様子はこちらの動画でもチェックしてみてください!

 

Museo Atlantico 公式サイト

 

画像提供:Museo Atlantico

取材・文/貞賀 三奈美

 

※本記事はMAG2 NEWSに掲載された記事です。

いま読まれてます
TRiP EDiTOR編集部

TRiP EDiTORは、「旅と人生をもっと楽しく編集できる」をコンセプトに、旅のプロが語りつくす新しい旅行メディアです。

 全国 外国人にじわりと人気。知るひとぞ知るニッポンの「古民家ステイ」 ★ 1488
 埼玉 外国人もビビった。東京近郊に実在する、巨大な地下神殿に潜入取材 ★ 613
 鹿児島 女性の温泉探検記…鹿児島になぜか多い「家族風呂」が驚きだらけ ★ 414
 その他のエリア 世界が「日本の抹茶」に恋してる。訪日外国人にも広がる本場のMATCHA ★ 491
 埼玉 ほんとにトトロいたんだもん。埼玉に実在する「トトロの森」に潜入 ★ 707
 全国 移住希望ランキング、長野、富山、新潟、北海道はなぜ人気が高いか ★ 841
エアトリ 憧れの北欧。デンマーク・コペンハーゲンで暮らすように旅をする
不気味なほど神秘的。スペインの「海底ミュージアム」
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます