【私の出合った日本百名山】初心者から愛犬家まで楽しめる「入笠山」

すぐに大阿原湿原であった。周遊コース30分と出ているが、私の予定コースは湿原を進みテイ沢分岐からテイ沢に入る。

大阿原湿原は湿原というより草原である。水があまりない。そこにズミなどの木が生えている。こんな草原も好きである。

大阿原湿原

11時14分、テイ沢に入る。まずはきれいな樹林の中を進む。花は少ないが、シロバナノヘビイチゴの白い花が咲いていた。クリンソウやタチツボスミレもある。

こんな樹林もいい

先ほどのヒョウモンチョウは大量に発生しているようである。ここでも集団を見つけた。1匹は私の腕に止まってきた。

シナノオドリギだろうか、黄色のかわいい花が咲いている。白いオサバグサもある。シロバナノヘビイチゴもたくさん咲いている。その先には青紫のサワギキョウがあった。阿蘇原湿原ではあまり花には出会えなかったがここテイ沢では期待してなかったのにたくさんの花に出会えた。

11時半過ぎ、林道に出た。ここからは車道歩きである。未舗装の車道を歩いているとまたまたヒョウモンチョウが10匹以上地面に固まってとまっている。私が近づいても全く逃げようとしない。

12時過ぎ、牧場のゲートをくぐり入笠JAハウスを右折する。この辺にもズミの花がたくさん咲いている。

その先から舗装道路になった。12時半、マナスル山荘に着く。

昼時とあって昼食を頼んだりおやきなどを頬張っている人もいる。山道に入り入笠湿原から農道を横切り朝とは別コースでゴンドラ山頂駅に向かう。


ありました。あのアツモリソウが・・・。正確には釜無ホテイアツモリソウである。

アツモリソウが保護されていた

柵の中に保護されて咲いていた。ほとんどがちょうど満開で、下の1株だけつぼみであった。今年は4月に花沢山とびく石でクマガイソウを見たが、まさかアツモリソウまで見ることができるとは思っていなかったのでうれしかった。他にはサラサドウダン、アマドコロ、ユキザサが咲いていた。「恋人の聖地」と書かれた北側の展望台まで行ってもう1度八ヶ岳を眺める。

そして200万本のドイツスズランを見ながらゴンドラ山頂駅に向かう。気の早いニッコウキスゲが3つ咲いていた。

13時過ぎのゴンドラに乗り、13時半過ぎには駐車場に着いた。ゴンドラを使ったので2時間近く短縮できた計算になる。これなら明るい内に静岡に戻ることができる。半分は観光コースではあったが、花も展望も十分楽しめた入笠山であった。

  • 入笠山(にゅうがさやま・1955m)
  • 長野県伊那市・富士見町
  • 【ゴンドラすずらん】1,650円(往復)
  • 【歩いた日】2018年6月3日(日)
  • 登り(山頂駅から入笠山)41分 下り(大阿原湿原経由で周遊)2時間12分 合計 2時間53分
  • 【天候】快晴
  • 【コース及び時間】富士見パノラマリゾートP山麓駅 9:30 = (ゴンドラ) =山頂駅 9:49発-10:01山彦荘- 10:09 マナスル山荘- 10:30 入笠山〈1,995m〉10:43 - 11:04 大阿原湿原- 11:14 テイ沢分岐-11:42 テイ沢入口- 11:53 / 12:00 - 12:31 マナスル山荘 12:36 - 12:55 ゴンドラ山頂駅 13:16 =(ゴンドラ)= 13:36 富士見パノラマリゾートP

無料メルマガに登録していただきますと、このような登山紀行が「無料メールマガジン」として毎週あなたの所に届きます。

image by:私の出合った 日本百名山

いま読まれてます

私が出合った「日本百名山」を中心に、いろいろな山を毎週1山ずつ紹介しています。 MMも8年目に入り、二百名山、三百名山、山梨百名山、静岡の百山なども紹介しています。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら
登録!しよう
『 週刊 私の出合った日本百名山 他の山々 』

【著者】 masarus 【発行周期】 ほぼ 週刊

 静岡 【私の出合った日本百名山】静岡焼津市の「高草山」から見えた絶景 ★ 55
 京都 京都市内から30分ですぐ絶景。子連れで行ける週末「プチ登山」が人気 ★ 303
 鳥取 GWに五感を研ぎ澄ます。海外でも話題「森林セラピー」を体験してきた ★ 454
 九州 坂本龍馬も登った、天孫降臨の地として知られる「高千穂峰」へ ★ 93
 長野 日本にもこんなところがあったのか!外国人も驚く「上高地」の美しさ ★ 1363
 鳥取 海外でも反響、日本発祥の「森林浴」を楽しむ外国人観光客が増えるワケ ★ 1761
 広島 初夏の里山を歩こう。広島県「灰ヶ峰」で出会った生きものたち ★ 10
エアトリ 憧れの北欧。デンマーク・コペンハーゲンで暮らすように旅をする
【私の出合った日本百名山】初心者から愛犬家まで楽しめる「入笠山」
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます