知ってて当然?専門家に聞いた、年末年始に注意したい食事会の席次
年末年始は会社の人たちとお酒を飲みに出かける機会も増えますよね。同僚以外にも先輩や上司などと一緒にお店に繰り出す場面も多くなるはずです。その場合、お店に入ってすんなりと自分の座るべき場所、上司や先輩を座らせるべき場所を理解できていますか?
社会人経験の長い人であれば「そんなの簡単だ」と思うかもしれませんが、まだ社会人としてキャリアが浅い人であれば、意外に自身がないという人も少なくないはず。キャリアが長くても、実はあいまいという人も居るかもしれません。
そこで今回はクールジャパン講師会の会長にして、マナーやプロトコール(国際儀礼)に精通する椎屋美根子さんに、「年末年始のお酒の場で気を付けたい席次のルール」を教えてもらいました。マナーにちょっと自信ないという人は、この機会に思い出しておきたいですね。
基本的に飲食店の上座はどこ?
飲食店にはさまざまな座席のタイプがありますよね?ホールに机と椅子が並んでいるタイプのお店や、小上がりの座敷が用意されているお店もあります。その意味で一概には言えない部分もあるのですが、椎屋さんによれば基本的には、
「出入り口から最も遠い奥の席が最上座になります」
との話。座敷にせよホール席にせよ、入り口から遠い、最も奥の席から順番に目上の人を座らせればいいのですね。
絶景の見える飲食店の場合、上座はどこ?
ただ、上座については上述の基本があるものの、庭園が見えるなど景色がいい飲食店の席に関しては例外を設けてもいいとの話。
「眺めのいい景色や庭がある場合は、出入り口に近くても外が見える席を上座にしてもいい」
と椎屋さんは言います。例えば入り口に近い側の席の方が正面に美しい景色を眺められる場合、入り口に近い側の最も奥を上座にしてもいいと言います。
「しかしその場合、『本来なら奥の席にご案内するところですが、こちらの席が眺めのいい席ですので、どうぞ』などと、一言添えられると理想的です」
と教えてくれました。