1月下旬〜3月が見ごろ。冬だけの絶景、山形・蔵王の美しき樹氷

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2019/01/19

冬だからこそ見ることができる、白銀の美しい世界。その神秘的な光景を見に出かけるのも、冬ならではの一大イベントです。日本は各地に美しい冬景色がありますが、その中でもさまざまな自然条件を満たさないと見ることができない「樹氷」は、感動すら呼ぶ奇跡の風景です。

世界的にも珍しい樹氷ですが、日本では山形県の「蔵王」で見ることができます。さっそく、その魅力と見ることができるタイミングを紹介します。

樹氷を見るにはどのような条件が必要なのか

image by:Bilanol/Shutterstock.com

樹氷とは、霧粒が樹木に吹き付けられて付着、さらに凍結することによりできるものです。木の枝に水滴がついて凍った「白い氷」といえば、わかりやすいかもしれませんね。

基本的に、マイナス5度以下で風が当たる部分が樹氷として大きく成長していきます。羽毛状かつ繊維状の構造を持ち、気泡を含んでいることから白色不透明なのが特徴です。また氷のでき方によって種類が分けられ、樹霜、樹氷、粗氷の3種があります。

image by:YOROZUYA/Shutterstock.com

樹木についた樹氷が大きく成長していくと、その見た目から「スノーモンスター」と呼ばれることがあります。そして山形県の蔵王では、そのモンスターを見ることができる貴重なエリアとしても有名なのです。

なぜ蔵王では樹氷が現れるのか

image by:withich/Shutterstock.com

気温、風などの条件が重ならなければ見ることができないため、世界的にも珍しいといわれている樹氷ですが、山形の蔵王は世界中から観光客が訪れるほど有名です。しかし、自然豊かな日本なら、ほかの地域でも見ることができそうなのに、なぜ蔵王なのでしょうか。

image by:Japan Explorers/Shutterstock.com

実は、樹氷が作られるための条件がしっかりそろっている場所が蔵王なのです。蔵王に自生している樹木は常緑針葉樹が多く、落葉広葉樹より雪がつきやすいことが特徴です。また、強風が常に一定方向に吹き、一瞬で凍る水、つまり「過冷却水滴」と多くの雪が運ばれ、木々に付着し樹氷となります。

さらに蔵王は樹氷が付いた木々が埋まらない程度に適度な積雪量の地域であるため、樹氷が大きく成長しやすい環境になっています。


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