たまには船で海外旅行。日本の港からフェリーで行ける外国の街

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2019/02/24

中国行きの船が出る日本の港

最後は中国行きの船が出ている日本の港と、行先を紹介したいと思います。少し前までは台湾行きの航路もありましたが、残念ながら現在は就航していません。

  • 大阪・神戸〜上海(中国)
  • 大阪〜上海(中国)

台湾行きの航路以外にも、数年前まで下関(山口県)と中国の山東半島の根元にある青島まで、神戸(兵庫県)から北京の近く、渤海(ぼっかい)に面した天津まで国際フェリーが就航していました。

しかし、残念ながらどちらも2015年、2012年に終わっています。歴史がある航路だっただけに、定期便が消滅するときには、地元の新聞社などが盛んに報じていました。

神戸 image by: kawaken / Shutterstock.com

現在、就航している中国行きの国際フェリーは、大阪・神戸〜上海だけ。

しかも移動にそれぞれ50時間近くかかるため、休暇が長く取れない人には、少し非現実的な航路かもしれません。例えば大阪を昼の12時に出発したら、上海到着は翌々日の昼3時となります。

上海 image by: Shutterstock.com

しかし、船旅では国立公園にも指定される瀬戸内海の眺めを船上からのんびりと楽しめますし、世界的な大都市の上海も海上から眺められます。

上海での滞在自体が目的ではなく、船で海外に行くという経験を一番に楽しみたいという人には、最適の航路ですね。「50時間も船に乗っていた」などと語れば、きっと冒険談にも迫力が伴うはず。

福岡と釜山を結ぶ「ビートル」image by: Igor Grochev / Shutterstock.com

以上、日本の港から定期就航している国際フェリーを紹介しましたが、いかがでしたか?一昔前までは、飛行機に対して運賃の安さで勝負できていた船も、今では格安航空会社(LCC)の登場で苦戦を強いられています。

それでも船旅には船旅にしかない魅力がありますし、特に博多〜釜山、稚内〜コルサコフ(大泊)などの航路は、北海道や九州の周遊にプラスして、気軽に海外旅行を旅のプログラムに組み入れられる楽しさがあります。ぜひとも利用を検討してみてくださいね。


  • 参考
  • 谷川一巳著『フェリー活用読本 気軽に楽しむ船旅ガイド』(中央書院)
  • カナマルトモヨシ『フェリーでGO! 面白船旅日・中・韓・露・台』(ユビキタ・スタジオ)
  • 柳原良平著『船旅を楽しむ本』講談社
  • 『クルーズのすべて』(JTBパブリッシング)

image by: Igor Grochev / Shutterstock.com

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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