知ってたらスゴい!世界の難しすぎる「漢字一文字」国名ランキング
日本では、国名を漢字一文字で表記する習慣があります。例えば、アメリカは「米」、イギリスは「英」、フランスは「仏」のように、もともと国名を漢字表記にしていたものの頭文字をとったものです。
しかし、なかにはには「これってどこの国?」と思ってしまう国も多々あります。
今回、ランキングサイトであるgooランキングが「漢字一文字で書くとわからない国」についてアンケート調査を実施しました。そのなかからランキングTOP10をご紹介していきますので、一緒にどこの国か予想してみてくださいね。
第10位「烏」
「烏」が10位に選ばれました。これは「ウクライナ」の「烏克蘭」を意味する漢字です。よく似ていますが「鳥(とり)」ではなく「烏(からす)」なので注意しましょう。
なかには「烏克蘭」ではなく、「宇克蘭」と書いて「宇」を略称にした文献もあります。
ウクライナといえば、かつてはソビエト連邦内の構成国でしたが、1991年のソ連崩壊に伴って独立国になりました。
1970年代にマルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが、戦争によって引き裂かれたイタリア人夫婦のその後を描いて大ヒットした映画『ひまわり』。
作中内で妻が夫を探してソビエト連邦を訪ねた際、列車の中から見た一面に広がるひまわり畑(戦死した多数のイタリア人兵士が眠っているとされる)は、現在のウクライナにあたるところです。
第9位「秘」
9位は「秘」がランクイン。こちらは「秘露」で「ペルー」をさします。ペルーといえば、かつてインカ帝国が栄えたことで有名ですね。
インカ帝国は1533年にスペイン人のピサロらによって侵略され滅ぼされてしまいましたが、ペルーは1821年7月28日にスペインから独立しました。
インカ帝国の首都だった「クスコ」、謎の空中都市「マチュピチュ」、神聖なるアンデスの山々、世界一湖面標高の高い湖でボリビアにもまたがる「チチカカ湖」など、興味深いスポットを数多く持つ国です。
ちなみに険しい山頂に刻まれたマチュピチュより、平地の都市であるクスコのほうが1,000メートルほども標高が高いのだとか。
第8位「緬」
「緬」が8位にランクイン。この漢字は「緬甸」と書く「ミャンマー」のことです。かつての国名「ビルマ」でも知られている国ですね。
太平洋戦争時に日本軍が捕虜のイギリス人兵士を徴用して建設したミャンマーとタイ(泰)を結ぶ鉄道にまつわる話をもとに描いた『戦場にかける橋』という映画があります。作中で、イギリス人捕虜が建設に従事させられた鉄道は、当時「泰緬(たいめん)鉄道」と称されていました。
戦後、泰緬鉄道はイギリスの命令によってタイの一部を除いて廃線となりましたが、残された部分はいまも現役の鉄道路線で、映画の橋(クウェー川鉄橋)も現役の橋として利用されています。