まだまだ桜を楽しめる!京都府内の遅咲き桜&八重桜3選

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2019/04/07
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三千院 画像提供:京都の桜 フリー写真

今年は気温がちょっと低めなせいか、満開の桜を少し長い期間楽しめそうですね。京都でもまさに今、桜が見頃を迎えています。今日は、気温や品種の違いから比較的遅がけに見頃が訪れる京都府内の桜スポットをご紹介します!

茅葺きの小さなお寺で3種の桜の名木がお出迎え

京都市右京区京北井戸町・常照皇寺
見頃:4月中旬〜下旬

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国の天然記念物・九重桜 画像提供:京都の桜 フリー写真

京都市の最北に位置する京北地域の桜の名所がココ、常照皇寺(じょうしょうこうじ)。光厳天皇が都の政争を避け、京北の地に開いた禅宗の古刹です。京都の中心部より比較的気温の低い北部エリアにあることから、桜の開花時期も少し遅め。3種の桜の名木が有名で、例年それぞれが4、5日ずつ遅れで咲きます。

九重(ここのえ)桜は、3種の中では一番咲く時期が早く、国の天然記念物にも指定されています。光厳天皇がお手植えになったと伝えられ、樹齢は650年。次に咲くのが、岩倉具視公が争乱を逃れたお礼に御所の紫宸殿から株分けしたとされる左近の桜です。

※光厳天皇:鎌倉時代末期〜南北朝時代の北朝初代天皇

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御車返しの桜 画像提供:京都の桜 フリー写真

そして、3種の中で一番遅く咲く御車(みくるま)返しの桜は、後水尾天皇が参詣に来られ、お帰りの際に八重桜か一重桜かで口論になり、もう一度御車を返したことからその名が付けられたとか。

現在は二世である桜が立派に育っています。常照皇寺では茅葺きの方丈と桜のコラボレーションで、まちなかとはまた違った美しい里山の風情が感じられます。

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画像提供:京都の桜 フリー写真
■■おすすめ立ち寄り情報■■

「常照皇寺」から車で10分ほどのところに、京都市初の道の駅「道の駅ウッディー京北」があります。京唐菜や京ラフランなどの新京野菜のほか、地元で採れた新鮮野菜や、ご当地ソフトクリーム、納豆餅など特産品が販売。裏の河川敷の奥にも桜が咲くので、タイミングが合えば見られるかも!?

また、以前「KYOTO SIDE」で紹介した「株式会社K・Kファーム 杉乃精」へも車で15分程度で行けるので、事前に予約すれば宝石せっけんのワークショップのほか、自然体験もできますよ♪

  • 常照皇寺
  • 京都市右京区京北井戸町丸山14−6
  • 075-853-0003
  • JRバス「周山」下車、ふるさとバス乗換え約15分「山国御陵前」下車、徒歩約10分
  • 参拝料金:志納金400〜500円ほど
  • 参拝時間:9:00〜16:00

院内はピンク一色!約100本の桜と紅梅、石楠花…花の競演

京都市左京区大原・三千院
見頃:4月中旬〜下旬

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三千院は最澄によって開かれた、京都市左京区大原にある天台宗の寺院です。聚碧園(しゅうへきえん)と有清園(ゆうせいえん)の二つの美しい庭園をもち、四季を通じて多くの観光客が訪れます。


院内にはシダレザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラなど約100本の桜が咲き誇りますが、特に、山門の紅枝垂れ桜は門の重厚さに可憐なピンクが色を添えて絶好の撮影スポット。

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不動堂の紅梅は遅咲きなこともあり、タイミングが合えば、咲き始めの頃のソメイヨシノと梅と桜を同時に愛でることができるかも!?重要文化財の往生極楽院の建つ庭園、有清園にはヤマザクラがあり、ヤマザクラが咲き始める頃には、高さ3メートル以上のピンクの石楠花も咲き始めるので、有清園は色とりどりの花に包まれます。

ソメイヨシノ、紅枝垂れ、ヤマザクラの順に咲き始めるので、桜の季節はどの時期に参拝しても、桃色一色の院内を楽しめます♪

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■■おすすめ立ち寄り情報■■

「三千院」からおよそ300m、三千院から続く小径の奥に、お庭を観ながらお菓子とお茶がいただける「宝泉院」があります。柱を額縁に見立てて観賞する「額縁庭園」が有名。伏見城の遺構でもある廊下の「血天井」も見もの。

また、「三千院」から2kmほどのところには、日帰り利用も可能な温泉を有する民宿「大原山荘」が。露天風呂や貸切風呂もあるので立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

  • 三千院
  • 京都市左京区大原来迎院町540
  • 075-744-2531
  • 京都バス「大原」下車徒歩約10分
  • 拝観料金:一般700円/中学生・高校生400円/小学生150円
  • 拝観時間:9:00~17:00/11月8:30~17:00/12月~2月9:00~16:30
  • http://www.sanzenin.or.jp/
  • 4月13日(土)~5月12日(日)は不動大祭開催。期間中は秘仏の金色不動明王が御開扉されます。

展望台へ続く八重桜の並木道は絶好の撮影スポット

舞鶴市・引揚記念公園
見頃:4月中旬~下旬(八重桜)

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舞鶴市の平湾を望む丘の上にある引揚記念公園。引揚記念公園の桜は、シベリア抑留体験者や引き揚げてこられた人たちと、その関係者によって平和への願いをこめて植樹されました。

ソメイヨシノ、八重桜など約170本の桜が植えられています。展望台へと続く園路沿いに、八重桜の並木道が続き、毎年4月中旬から下旬にかけて咲き誇ります。並木道の途中には、ピンクと薄黄色の花をつけた桜を撮影できるポイントも!

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引揚記念公園内にある舞鶴引揚記念館では、2015年10月にユネスコ世界記憶遺産(世界の記憶)に登録された資料を展示中。2018年4月にオープンした、抑留生活体験室・企画絵画展示室も要チェックです。

■■おすすめ立ち寄り情報■■

「引揚記念公園」からおよそ4kmのところに、国の重要指定文化財にも指定されている「舞鶴赤れんがパーク」があります。旧海軍が建造した赤れんが倉庫が立ち並ぶ光景はレトロな雰囲気でSNS映えも抜群!

地元のとれぴち鮮魚が食べたい!買いたい!ということなら、「引揚記念公園」から10kmほどのところにある「道の駅舞鶴港とれとれセンター」がオススメ!

  • 引揚記念公園
  • 京都府舞鶴市字平1584
  • 0773-68-0836
  • JR東舞鶴駅から京都交通バス「引揚記念館前」下車徒歩すぐ
  • なし(引揚記念公園はいつでも無料で見学可能)
  • 入園自由
  • https://m-hikiage-museum.jp/

※桜の開花時期は例年のものをもとにした、あくまで予想です。天候などによっても変わりますので、行かれる際は事前の確認くださいね。

source:KYOTO SIDE

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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